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石川遼よ、あまり根を詰めるな。
~4週連続予選落ちに見える焦り~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2015/03/10 10:00

石川遼よ、あまり根を詰めるな。~4週連続予選落ちに見える焦り~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

ノーザントラスト初日の8番では深い茂みに入った打球を見失い、ロストボールとなった。

 石川遼が今年の米ツアー自身初戦から4週連続で予選落ちした。さすがに4試合目のノーザントラスト・オープンでは「もうやっちゃったな、という感じ……」と自嘲気味のコメントを残したという。

 2013年から正式メンバーとして米ツアーに参戦している石川にとって、4戦連続で予選落ちを経験したのは、初めてのことだ。

 昨年からここまでの彼のゴルフを見ていると、どうもジャンボ尾崎のスランプ時とダブって仕方がない。

 外野からすると「なんて馬鹿なこと(攻め、ショット)を!」とつい嘆いてしまうような一打で自ら流れを変えてしまい、ゲームを壊す場面があるのだ。

ミスを許容するメンタリティとマネジメントを。

 ノーザントラスト初日の8番ホールで8打を叩いたシーンなど、まさにその典型だった。

 これは、ショットを重視してスイングでゴルフを組み立てる選手が陥りやすい傾向だと思う。ゴルフゲームを組み立てていくときに、スイングオリエンテーションとターゲットオリエンテーションの2種類のアプローチがある。

 前者はスイングを磨くことを軸にゲームを考える選手で、石川遼はこちらのタイプ。

 逆に後者は、スイングは重要だけれども、むしろ結果的に自分の攻めたいターゲットを重視してスコアを作りにいく。代表的なのは青木功だった。

 話を戻そう。

 今の石川がジャンボとダブるのは「自分が求めている最良を試合で試している」ことだ。

 常にベストを求めるから、その分ミスによる代償も大きい。外側から見れば、無謀な攻めに映ることもある。

 この負の呪縛から脱出する方法として、ゲームではもっとミスを許容するメンタリティとマネジメントを重視することだろう。

「練習すればするほど課題が増える」

 これもジャンボと石川に共通する発言だが、ジャンボはそんなとき、ゴルフ以外の本を読んだり、別の感性を取り入れてスランプを抜け出した。

「あまり(試合では)根を詰めるな」

 ボビー・ジョーンズの言葉を石川遼に贈りたい。

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