骨格変わらず安定のG大阪、名将招聘し悲願目指す神戸。

●ガンバ大阪

【主な移籍・加入動向】
In：藤ヶ谷陽介（GK／磐田）、小椋祥平（MF／横浜FM）、赤嶺真吾（FW／仙台）

Out：木村敦志（GK／引退）、河田晃兵（GK／甲府）、内田裕斗（DF／徳島）、岡崎建哉（MF／愛媛）、佐藤晃大（FW／徳島）、小川直毅（FW／藤枝）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月5日　 vs.蔚山現代　○3－1（45分×4）
2月13日　vs.横浜FM　　○1－0（45分×2）
2月13日　vs.北九州　　●2－4（45分×2）

　24日に行なわれたACLグループリーグ第1節では広州富力に0－2で敗戦。昨季の三冠を上回るJリーグ初の“四冠”を狙うチームの公式戦初戦は悔しい結果に終わった。ただチームの骨格は変わらず、総合力は高い。将来を見据えてGK林瑞輝、MF嫁阪翔太、MF妹尾直哉、FW平尾壮と4人のユース選手を昇格させた以外は、最低限の補強にとどめた。その中で昨年猛威を振るった宇佐美貴史＆パトリックの2トップのバックアッパーとして赤嶺が加入したのは大きい。昨年リーグ戦で9ゴール、通算でも3回の二桁得点を挙げていて、点で合わせるプレーは前述した2人と違う強みとなる。

　懸念があるとすれば、アジアカップで日本代表に選出された今野泰幸が左太ももハムストリングを肉離れしたこと。その今野の代役候補のひとりは小椋だ。小椋のストロングポイントはボール奪取能力で広州富力戦でも先発している。大黒柱の遠藤保仁とのコンビネーションを築き上げられるか。

●ヴィッセル神戸

【主な移籍・加入動向】
In：高橋祥平（DF／大宮）、安田理大（DF／鳥栖）、三原雅俊（MF／長崎）、田中英雄（MF／京都）、フェフージン（MF／ポンチプレッタ）、渡邉千真（FW／FC東京）

Out：河本裕之（DF／大宮）、茂木弘人（DF／福島）、シンプリシオ（MF／未定）、田代有三（FW／未定）、松村亮（FW／栃木）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月22日　vs.北九州　○5－2（45分×2）

　念願の初タイトルに向けて、ネルシーニョ監督を招聘した。昨シーズンまで率いた柏では'11年J1、'12年天皇杯、'13年ナビスコ杯と毎年タイトルをもたらし、“勝てる監督”の印象をさらに強くした。その指揮官のもとでのチーム内競争が予想される中で、プレシーズンに結果を残したのは渡邉だ。'09年に13ゴールを挙げて新人王を獲得し、'13年にも17得点を挙げたストライカーは、北九州戦、そしてキャンプ中に行なわれた福岡大戦でも得点を挙げて3トップの一角として定位置を確保しつつある。ペドロ・ジュニオールらが負傷で出遅れていることもあり、得点源として力を発揮したい。

　渡邉以外にも、即戦力選手を2人獲得している。高橋祥は本職のセンターバック以外にもボランチ、サイドバックをこなす守備のマルチロール。北京五輪日本代表だった安田はオーバーラップとクロスで攻撃に厚みを増す役割を担う。

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