大量補強の松本、少数精鋭で臨む新潟。

●松本山雅FC

【主な移籍・加入動向】
In：坂井達弥（DF／鳥栖）、酒井隆介（DF／京都）、那須川将大（DF／徳島）、後藤圭太（DF／岡山）、ドリバ（MF／トンベンセ）、阿部吉朗（FW／磐田）、オビナ（FW／アメリカMG）

Out：犬飼智也（DF／清水）、多々良敦斗（DF／仙台）、山本大貴（FW／仙台）、船山貴之（FW／川崎）、サビア（FW／未定）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月13日　vs.富山　　○3－1（45分×3）
2月17日　vs.C大阪　 ●0－2（45分×2）
2月21日　vs.横浜FM　○1－0（45分×2）

　新加入選手は15人を数える。2人で26得点を挙げた山本（7得点）と船山（19得点）、そして左サイドバックのレギュラーだった犬飼がチームを去り、反町康治監督はチームの再構築を図っている。その中にはアギーレ前日本代表監督の初戦で“サプライズ招集”された坂井の名もある。右ひざ痛で調整が少し遅れていたが、日本人としては貴重な左利きのセンターバックとして、レンタル先で飛躍できるか。その坂井に代わって横浜FM戦でスタメンに名を連ねたのは酒井。3バックの一角でありながら攻撃参加する意欲も見られる。

　前線ではドリバ、オビナの両助っ人に期待がかかる。横浜FM戦でスタメンに起用されたオビナは、フラメンゴやパルメイラスなどブラジルの名門クラブに所属経験がある。183cm、86kgの体格を生かしたパワフルなプレースタイルで、相手守備陣に圧力をかけられるかがチームの生命線となりそうだ。

●アルビレックス新潟

【主な移籍・加入動向】
In：川浪吾郎（GK／徳島）、コルテース（DF／サンパウロ）、前野貴徳（DF／鹿島）、山崎亮平（FW／磐田）、平松宗（FW／国士舘大）

Out：渡辺泰広（GK／徳島）、木暮郁哉（MF／新潟シンガポール）、田中亜土夢（MF／HJKヘルシンキ）、岡本英也（FW／大分）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月11日　vs.岡山　●0－1（45分×2）
2月21日　vs.川崎　○6－5（45分×4）

　J1では最少の登録人数となる24人体制で臨む新潟だが、昨シーズン背番号10を背負った田中亜が海外挑戦という形でチームを去った。地元出身で2列目の主軸として長年在籍した田中亜を失う形になったのは痛手だ。一方で、ロンドン五輪日本代表候補だった山崎が加入。FW、2列目どちらもこなせるが、最前線には鈴木武蔵、指宿洋史、田中達也ら多士済々の面々が控えている。磐田時代の恩師、柳下正明監督の起用法がポイントとなる。

　左サイドバックを主戦場とするコルテースにも注目だ。ブラジル代表のキャップ経験があり、名門サンパウロでもレギュラーをつかんだキャリアを持つ。Jリーグ随一のボール奪取力を持つMFレオ・シルバ、昨季途中から加入したFWラファエル・シルバとのブラジル人トリオが噛み合えば、初のタイトルも視界に入ってくる。

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