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J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。
2ステージ制の2015年を読む!(上) 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2015/02/25 10:35

J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。 2ステージ制の2015年を読む!(上)<Number Web> photograph by AFLO SPORT

キックオフカンファレンスに集った2015年J1の18チーム。2ステージ制となる今季、どのようなドラマが見られるだろうか。

守護神残留の山形、世代交代を進める鹿島。

●モンテディオ山形

【主な移籍・加入動向】
In:中村隼(GK/長崎)、宇佐美宏和(DF/湘南)、渡辺広大(DF/仙台)、瀬川和樹(DF/群馬)、高木利弥(DF/神奈川大)、アルセウ(MF/マリリア)

Out:清水健太(GK/讃岐)、常澤聡(GK/岐阜)、石井秀典(DF/徳島)、小林亮(DF/群馬)、秋葉勝(MF/金沢)

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月7日  vs.FC東京 ○2-0(30分×3)
2月18日 vs.柏   ○2-0(45分×2)
2月22日 vs.千葉  ●0-1(45分×2)

 最大の補強は、昨シーズン途中に浦和からレンタル移籍で加入した山岸範宏が完全移籍という形で“残留”を果たした点だろう。J1昇格プレーオフ準決勝でのヘディングが語り草だが、山岸の強みは経験に裏づいたコーチングとシュートストップ能力。J1の舞台では守勢に回る場面が想定されるだけに、守護神の八面六臂の活躍は残留に向けて必須になるはず。

 山岸の残留だけではなく、センターラインにも選手を補強した。3バックを採用するチームで中央を務めるのは渡辺。千葉キャンプでの練習試合では山岸とともに後ろからのコーチングでしぶとい守備を構築しようと努めていた。またアルセウは、石崎信弘監督が柏の指揮官を務めていた'07年にボランチで重用された。ボール奪取能力が強みで、コンディションが整えば相手にとって怖い存在となる。

●鹿島アントラーズ

【主な移籍・加入動向】
In:鈴木隆雅(DF/栃木)、久保田和音(MF/大阪桐蔭)、ファン・ソッコ(DF/広島)、金崎夢生(MF/ポルティモネンセSC)、高崎寛之(FW/徳島)

Out:中田浩二(DF/引退)、前野貴徳(DF/新潟)、ルイス・アルベルト(MF/未定)、ジョルジ・ワグネル(MF/ヴィトーリア)

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月1日  vs.大分 ○5-2(45分×2)
2月4日  vs.福岡 ○2-0(45分×2)
2月14日 vs.水戸 ○3-1(45分×2)

 昨季途中に野沢拓也が仙台へ移籍し、中田浩二も引退するなど、世代交代が進んでいる鹿島。将来を見据えつつの補強動向だったが、ポルトガル2部でプレーしていた金崎を獲得した。

 結果で答えを出しているのが高崎だ。昨シーズンは徳島に所属した高崎は、苦しいチーム状況の中でJ1自身最多となる7得点をマークした。188cmの恵まれた体格から力強くゴールを奪う姿勢は、シーズンを経るごとに成長を遂げている。加入予定だったFWジネイは負傷で正式契約に至らず、2年連続で2ケタ得点を挙げたダヴィも昨季終盤に負った左ヒザの大ケガの影響で、開幕には間に合わない。最前線で高崎、そして新卒2年目の赤崎秀平がどこまで踏ん張れるかにかかっている。

【次ページ】 選手層の厚み増した浦和、FW陣強化の柏。

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