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<独占直撃> 香川真司 「自分がもう1回這い上がれるのか、試されている」 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2015/02/16 11:30

6番目のキッカーとして放ったPKは、無情にもポストに弾かれた。
チャンスは作り出すものの、度重なる決定機を活かせなかった故の敗退。
使命を果たせなかった日本代表10番が敗戦翌日に明かした意外な本音とは。

 ハビエル・アギーレ監督が、折りたたんだ左手の指を一本ずつあげながらPK戦のキッカーを指名していく。

「ホンダ! ハセベ! 3人目は……」

 そうつぶやき、監督はコーチに確認をとる。その間、香川真司はアギーレ監督の口元に目を向けている。

「シバサキ! トヨダ……」

 そこまで来て、監督は少し考えこんだ。

 ハセベの名前が呼ばれた後とは比べものにならないほどの、強い視線を香川はアギーレに注いでいく。

「モリシゲ!」

 カガワの名が呼ばれることはなかった。

「絶対にお前ら5人で決めて来い!」

 そんな監督の言葉で、5人のキッカーの気持ちは盛り上がったはずだ。

 しかし……。

 香川はどうにか、GKの川島永嗣の肩を叩き、鼓舞してみせた。もちろん、5人目までのキッカーに選ばれなかった悔しさはすぐには消えない。ユニフォームのすそをまくりあげ、顔を覆う。その様子に気づいた監督が、しばらく言葉をかける。

 そんな香川が6番手として放ったPKはゴールポストに弾かれ、続くUAEの選手の蹴ったボールがゴールネットを揺らした。前回王者としてアジアカップに臨んだ日本は準々決勝での敗退が決まった。

決定機やPKを外したことで“戦犯”は安易なのでは?

「責任を感じていますし、申し訳ない」

 試合直後に香川はうつむきながら話し、何度も「申し訳ない」と口にした。

 ただ、決定機を活かせなかったことやPKを外したことを理由に戦犯に祭り上げるのは安易な総括でしかない

 彼は、この大会で何に手ごたえを感じ、どこに課題があると考えているのか。

【次ページ】 空港での保安検査を終えた香川に直撃すると……。

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