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<FIFAバロンドール受賞インタビュー> クリスティアーノ・ロナウド 「与えるものにこそ、与えられる」 

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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photograph byGetty Images

posted2015/02/13 11:30

<FIFAバロンドール受賞インタビュー> クリスティアーノ・ロナウド 「与えるものにこそ、与えられる」<Number Web> photograph by Getty Images
2年連続3度目となったバロンドールの受賞。
昨年の涙とは異なり、今季は余裕すら感じさせた。
30代を迎えて、クラブでも代表でも大黒柱となった姿は
まさにキャリアの円熟期を迎えているように映る。
心境の変化から今年1年の抱負までを、率直に語った。

――2年連続3度目の受賞ですが、去年と今年のFIFAバロンドールではいったいどんな違いがありますか?

「何も違いはないよ。どちらも同じ重みがある。僕は自分の役割を全うした。だからこそ獲得できたわけで、喜びの気持ちも考えたことも同じだ」

――しかし去年は、トロフィーを受け取った瞬間に耐えきれず涙を流しましたが、今年は叫び声をあげて喜びを表しました。

「リアクションは異なっていても、心の奥底では同じ感動を抱いていたよ」

今年は、メッシとノイアーも堂々たる勝者だと思う。

――安堵の叫びだったのですか、それとも勝ち取った喜びだったのでしょうか?

「間違いなく勝利の雄叫びだった。チームで僕らがいつもやっている叫びで、ゴールを決めたり勝利が決まった瞬間に、ああして喜びを表している。チームメイトと喜びを分かち合い、彼らとともに獲得したトロフィーであることを示したかった。僕らはすべてを分かち合ってきたからね。

 率直に言って今年は、他のふたりの候補者――メッシとノイアーも堂々たる勝者だったと思う。W杯を制覇したノイアーは素晴らしいシーズンを送った。メッシは年の初めこそ難しかったけど、W杯ではとても良かった。誰が勝ってもおかしくない中で、僕が勝利に値すると評価された。僕もとても高いレベルにあったわけだ」

発表の瞬間は、正直に言うとちょっと不安だった。

――年間を通してフィジカルやメンタル面をどうコントロールしていますか?

「これがとても難しいんだ。日常的に厳しく自分を律することが求められるからね。レアルでは言い訳は許されない。僕らは絶対に負けられないんだ。ひとたびピッチに立てば、どんなときでも優れたパフォーマンスを発揮しなければならない。世界最高のクラブでプレーするのは、そんな過剰なプレッシャーを背負うことでもある」

――今年は受賞は難しいかもと感じた瞬間はありましたか?

「毎年同じで、封筒を開いて受賞者の名前を呼ばれる瞬間が一番緊張する。ああ、正直に言うとちょっと不安だった。僕は生来のオプティミストで自分に自信を持っているタイプだけど、確信はまったくなかった。だからもの凄くドキドキした。特にバロンドールの発表は、様々なイベントが目白押しの一日の、最後の締めくくりであるわけだから」

【次ページ】 ケガを抱えても、プレーを再開せざるを得ない宿命。

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