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横峯さくらが米ツアーで活躍するために必要な事。
~技量の幅、言葉の壁を越えて~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2015/02/06 10:00

横峯さくらが米ツアーで活躍するために必要な事。~技量の幅、言葉の壁を越えて~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

昨年、メンタルトレーナーの森川陽太郎氏と結婚した横峯。心機一転で新しい環境に挑む。

 横峯さくらが2015年シーズンから米女子ツアーに挑戦している。昨年12月にファイナルQT(クォリファイング・トーナメント)に合格。いよいよスタートという今年の初戦がコーツ・ゴルフ選手権のはずだった。

 ところが、QTの順位が11位だった横峯は、この大会では予選会からのプレーとなった。本戦出場枠は上位2名。2位以内に入れず、ウエイティングリスト5番目となり、欠場者が出なかったために出場できず。初戦から米ツアーの厳しさをまざまざと味わわされた。

 横峯の参戦で米女子ツアーでプレーする日本人は宮里藍、宮里美香、有村智恵、上原彩子、野村敏京の6人となった。

 昨シーズンは残念ながら日本人未勝利と振るわなかった。宮里藍、宮里美香、有村は賞金ランキング80位までに入れず、第一優先のシード権を失ったまま今シーズンに臨む。

リオ五輪に向けて、人間的に成長するチャンス。

 苦しい状況の中で、彼女たちを米ツアーに駆り立てるものは何なのだろうか。

 最も大きな要因は、世界最高峰のレベルの中で研鑽を積むことである。

 厚い選手層、技量のレベル、戦略性に富んだ難コースと、それを攻略するための知性、メンタル。芝種の違いなど細かい点も含めて、日常の中でそれらに触れられるのは大きい。パワー優勢時代の流れを肌で感じることで、自分に足りないものを認識することもできるだろう。

 一方で、米女子ツアーで活躍するためには、ゴルフ以外の要素も大切だ。

 昨年、長野で行なわれた世界アマで日本代表選手たちが「日本にいながらアウェイな感じがする。だって、みんな英語でしゃべっているから、日本語が通じない」と語っていたことを思い出す。米国に拠点を置くということは、当たり前のことだが言葉の壁をまず突破する必要があるのだ。

 横峯にとって、米ツアー先輩となる宮里藍や宮里美香は事実、英語が堪能で、現地のインタビューにも流暢に答えている。有村も家庭教師をつけて英語に馴染み、徐々に環境に適応するようになった。

 2016年のリオ五輪の強化指定選手にも選ばれている横峯にとって、今シーズンの米ツアー挑戦は大きな鍵を握っている。技量の幅を広げ、人間的により成長するためにも。

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