岩渕健輔、ラグビーW杯と東京五輪のためにBACK NUMBER

ラグビー協会GM・岩渕健輔が語る。
「世界の頂点を目指す『必要』がある」 

text by

岩渕健輔

岩渕健輔Kensuke Iwabuchi

PROFILE

photograph byWataru Sato

posted2015/01/30 10:40

ラグビー協会GM・岩渕健輔が語る。「世界の頂点を目指す『必要』がある」<Number Web> photograph by Wataru Sato

自身も元日本代表であり、日本人初のイングランド・プレミアシップ入りを果たしている岩渕健輔氏。39歳の若さで日本代表GMの重責を担っている。

 はじめまして。日本ラグビー協会、ゼネラルマネージャーの岩渕健輔です。

 これから9月のラグビーW杯、第8回イングランド大会まで連載を行なわせていただくことになりましたので、どうぞ宜しくお願い致します。

 第1回目のテーマは「すべてはW杯優勝のために」という、本連載のタイトルについて語っていきたいと思います。

 近い将来、日本はラグビーのW杯で優勝を狙いますと、強い説得力と決意を持って言い切れるようになっていかなければならない。代表チームの強化責任者として、私はそう考えています。

日本ラグビーは世界の頂点を目指す「必要」がある。

 おそらくこのような言い方をすると、読者の皆さんの中には懐疑的に受け止められる方もいらっしゃるかもしれません。

 むろん世界の頂点に立つという目標が、並大抵の努力で達成できないのは事実です。チームの具体的な強化に真剣白刃で取り組むことはもとより、自分たちの発想や方法論も、根本から変えていかなくてはなりません。

 日本代表が置かれた立場と、世界の状況を冷徹に見極めていく作業も不可欠です。目標を高く据えるほど、しっかりと足下を見つめ、着実なステップアップを図っていくことが重要になるからです。現状を直視せずに、いたずらに高い目標を掲げることは、強化を図っていく上では逆効果にさえなります。

 しかし道程の険しさを認識した上でなおかつ、日本ラグビーは世界の頂点に立つことを、現実的な目標として宣言できるようになっていく必要があります。

 表現を変えれば、私たちに求められているのは、本気で世界と戦っていくための「覚悟」を決めることだと言ってもいいと思います。

【次ページ】 1990年代まで、大学ラグビーには6万人が集まっていた。

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