最高ではないが、上出来の大会第1週だった。

　やるべき時に、思い描いたプレーを実行できるのはさすがと言うべきだろう。ゲームを重ねるごとにジョンソンは試合序盤の勢いを失い、意気消沈していく。試合後、同い年のジョンソンが嘆いた。

「ケイに流れを握られてしまった。彼は5位にふさわしいよ」

　4回戦の相手は、これまでも節目となる試合で何度も対戦してきたダビド・フェレール（スペイン）に決まった。

「これまでの3選手とはストローク戦になることが少なかったが、次は必ずストローク戦になる。自然とストロークのリズムは良くなると思う。しっかり決めきることが課題になるが、自分のテニスが良くなりやすい相手ではあると思う」

　最高ではないが、上出来の大会第1週だった。上位選手同士の対戦となる大会第2週は、これまでとは別の戦いになる。そこであらためて世界5位の実力を示せばいい。