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2014年に生まれた記録。
~日本人アスリートが残した足跡~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byJMPA

posted2015/01/14 10:00

2014年に生まれた記録。~日本人アスリートが残した足跡~<Number Web> photograph by JMPA

ソチ五輪でSP史上初の100点越えを果たした羽生結弦。2014年12月のGPファイナルではFSで自己ベストを更新し、昨季に続く連覇を果たした。

 2014年に生まれた記録から、歴史的な価値や、客観的な価値にとらわれることなく、個人的に興味をひかれた記録――2014年の「記憶に残したい記録」を10項目、選んでみた。

 2月のソチ五輪では男子フィギュアスケートで羽生結弦が金メダル、ショートプログラムで史上初の100点オーバーとなる101.45を記録した。ジャンプ、スピン、ステップの技術的要素は、すべて審判による加点(最高でプラス3点)が付く出来栄えで、中でも4回転トウループは加点2.86という完ぺきなジャンプだった。

 スキージャンプで高梨沙羅が記録した史上最多のW杯15勝も、そう簡単には破られないだろう。なにしろ18戦で15勝である。これに次ぐ記録は、男子の最多勝記録、グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)の13勝。ソチ五輪は4位に終わったものの、五輪の正式競技になって、選手のモチベーションも高まったシーズンにこうした記録を樹立したことには、非常に意味があったと思う。

世界卓球での大熱戦、十種競技の躍進、そして錦織圭。

 5月3日、世界卓球選手権・団体戦の女子準々決勝「日本-オランダ」戦は'14年、日本で開催された国際試合の中で、特筆すべき激闘だった。第1試合・平野早矢香○3-1、第2試合・石川佳純●2-3、第3試合・石垣優香○3-1、第4試合・平野早矢香●2-3、第5試合石川佳純○3-2。全部で23ゲーム、試合時間は3時間39分。試合開始は午後7時、終了は深夜の決着だった。

 陸上競技では十種競技がホットだった。右代啓祐が4月に8143点と3年ぶりの日本新記録を出すと、約1カ月後の日本選手権では、それを上回る8308点。世界ランキング11位まで浮上して、仁川アジア大会ではこの種目で24年ぶりの金メダルを獲得した。

 水泳では、最古の日本記録だった女子400m個人メドレー、田島寧子の4分35秒96('00年)が、ついに14年ぶりに更新された。6月のジャパンオープンで高橋美帆が4分35秒69。'09年の高速水着時代にも破られなかった記録が、日体大の後輩によって破られた。

 夏のテニス全米オープンで決勝進出を果たした錦織圭は、フルセットの試合で強いことが話題になった。'14年、フルセットの試合は24試合で21勝。このうち5セットマッチでの勝利が、全米オープンの4回戦と準々決勝を含めて4試合あった。スタミナの面で誰かに引けを取るということは、もはやなくなったことを印象づけた。

【次ページ】 体操・内村のEスコア合計とゴルフ・原江里菜の安定感。

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