「今年の成績を来年やれば、必ず1億円にいく」

　焦燥感に駆られることなくシーズンを迎えられたことで、昨季の大島はチームの野手で最も優れた成績を残すことができた。

　球団がもし、自主トレからしっかりとコンディションを整えてきた経緯も加味して査定をしていたのなら、大島もきっと2度、3度と交渉を重ねるようなことはなかったのではないか、とすら思う。

　ともあれ、大島は気持ちを切り替え、今年も自主トレを本格的にスタートさせる。

「今年（2014年）の成績を来年にやればチームの順位に関係なく必ず1億円にいく」と、球団は大島に伝えたという。

　1億円プレーヤーへ向けて始動した2015年。自主トレの重要性を理解している大島であれば、きっと、シーズンオフに大台をクリアしているはずである。