“目標なき現状”に一刻も早い解決を。

　そしてJリーグには「身の丈経営」という原点に立ち返って、制度の柔軟な運用を求めたいと思います。北九州では、現在、新スタジアム構想が現実的なものとして進行しています。収容能力はJ1ライセンス交付条件を満たす15,000席以上で、2017年の完成に向けて計画は動いているのです。こうしたスタジアム建設が具体化しているケースでは、暫定的にライセンスの付与を認めるなどの措置があってもよいのではないでしょうか。

　また財務基準に関しても、日本固有の事情に即した形への見直しも行なっていく必要があるでしょう。

　私はシンプルな感情として、昇格プレーオフで戦うギラヴァンツ北九州の姿を見てみたかったと思います。サポーターの無念はなおさらでしょう。北九州の“目標なき現状”が少しでも早く改善されることを切に願っています。

（構成：日比野恭三）