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<全米フィギュア女王の誓い> グレイシー・ゴールド 「次は世界でメダルを獲る」 

text by

田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byMami Yamada

posted2014/12/31 11:30

<全米フィギュア女王の誓い> グレイシー・ゴールド 「次は世界でメダルを獲る」<Number Web> photograph by Mami Yamada
ソチ五輪で4位となり、さらなる飛躍を目指す今季。
GPファイナルはケガで欠場したものの、
いつかはと胸に誓う“魔法のような演技”とは――。

「グレイシー・ゴールド、GPファイナル欠場」という残念なニュースが入ってきたのは、NHK杯で優勝したわずか数日後のことだった。理由は左足の疲労骨折。NHK杯の前から痛みを感じていたが、たいしたことだとは思わずに放置していたという。だが米国に戻って痛みがひどくなり、検査をした結果、出場権を勝ち取ったGPファイナル出場は無理だろうと医師から告げられた。

「すごくがっかりしています。これまで大きな怪我をしたことがなかったので、驚いています。でも長い目で見ると、今無理をするよりも早く治して、全米選手権に向けて調整をすることが大切だと判断しました」

 ゴールドは米国フィギュアスケート連盟を通して、そうコメントした。

スケートアメリカでは3位も、NHK杯で初のGPタイトル。

 10月のGP初戦、シカゴで開催されたスケートアメリカで3位に入ったとき、まだ彼女は本調子ではなく、スピンなどで意外なミスも出た。

「これまで全米選手権のほかに自国開催の試合に出たことがなかったので、観客の応援などに慣れるのに少し時間がかかりました」

 しかもシカゴは、ゴールドにとってホームタウン。彼女が約1年前にカリフォルニアに移るまで住んでいた地元である。彼女とジェイソン・ブラウンという地元選手が出場したためだろう、スケートアメリカとしては珍しく、会場はほぼ満員だった。

「知り合いの顔がたくさん並んでいて緊張しました。でもミスがあっても3位に入れたということは自信になりました」

 そう語っていたゴールドは、4週間後のNHK杯では優勝して、ついに初のGPタイトルを手にした。フリーではジャンプのミスもあったものの、全体的によくまとめたシニア女子らしい貫禄の感じられる演技だった。

「優勝したことは嬉しいけれど、内容的にはまだまだ改善していけると思う。シーズン後半に向けて、プログラムを磨いていきます」

 試合後の会見でゴールドは、そう話した。

【次ページ】 『オペラ座の怪人』に最初はノーと言ったが……。

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