4-3-3でも、4-2-3-1でも2チーム作れる陣容。

二宮  「オーストラリア戦では途中からザックジャパンのベースシステム、4-2-3-1に変更してうまくいきましたよね。アギーレ監督にはきっとこのオプションが頭にあるはずで、清武ならこのメンバーに慣れているし、2列目ならどこでもこなせる。セットプレーのキッカーも任せられるし、貴重な戦力となるはずですよ」

デスク  「4-3-3、4-2-3-1を相手によって併用していくことも想定しているんだな」

二宮  「メンバーを見ると、両方のシステムで2チームつくれるようになっているんです。ざっと並べてみますと……」

デスク  「確かにこう見ていくと、清武なら4-2-3-1のトップ下もはまる。今の調子を考えても、清武は香川を脅かす存在になるかもしれないな」

二宮  「清武が戻ってきた意義は、ほかにもあります。前回のアジアカップは南アフリカW杯に出場した本田、長友ら北京五輪世代に俺たちでチームを引っ張っていくという決意が見えた大会でもありました。なので、今度はロンドン五輪世代に頑張ってもらいたい。その代表格でもある清武が結果を残していくことで、今回呼ばれなかった同世代の選手たちにも、香川にも刺激になると思うんです。彼には一番、期待したいですね」

【次ページ】　ロシアW杯というより、勝ちにきたメンバー。