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男女ゴルフツアーが閉幕。若手の躍進は続くか。
~女子は新顔が台頭、男子は……~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2014/12/12 10:00

男女ゴルフツアーが閉幕。若手の躍進は続くか。~女子は新顔が台頭、男子は……~<Number Web> photograph by KYODO

今季5勝を挙げ圧倒的な強さで賞金女王に輝いたアン・ソンジュ(左)と3位のイ・ボミ。

 今シーズンの日本女子ツアー最終戦LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップはテレサ・ルー(台湾)の優勝で幕を閉じ、ルーは賞金ランク2位に浮上した。

 この結果、賞金女王にはアン・ソンジュが輝いた。3位のイ・ボミ、4位のシン・ジエも共に1億円を突破し、上位4人中3人を韓国勢で占めた。日本人の最高位は成田美寿々の5位。今季3勝を挙げたものの、獲得賞金9895万とわずかに1億円に届かなかった。

 賞金ランクを見ても一目瞭然なように、韓国選手の強さと安定感が際立ったシーズンだったと言えよう。

 野球にたとえると先発・中継ぎ・クローザー、すべての役割をこなせるような技術・体力・メンタルが備わっているように思えた。

 一方の日本勢は、昨季賞金女王の森田理香子が年間1勝に終わり16位、同じく2位の横峯さくらが15位とふるわなかったものの、アマチュアの勝みなみや永井花奈、史上最年少で日本女子プロ選手権を制した鈴木愛など、10代、20代前半の若き力の爆発が目立った。こうした新顔の台頭が女子ゴルフ界に話題と勢いをもたらし、中堅、ベテラン選手を刺激するという好循環が女子ツアーの人気を支えている。

男子は試合数の減少で、中堅・ベテランに分があった。

 対して、男子ツアーの方はどうか。

 賞金ランク上位3人の年齢にその特徴が現われていると言えよう。1位の小田孔明が36歳、2位の藤田寛之が45歳、3位の近藤共弘が37歳。10位以内を見渡しても、最も若いのは池田勇太の28歳だ。

 ベテラン・中堅が上位を占めるという現象は試合数の減少とも関係している。

 つまり、試合数が減り、体が回復するための時間ができることによって、体力に勝る若手よりも、技術や経験、安定感で勝負する中堅・ベテラン選手の方により分があるわけだ。実際、今季はその通りの結果となった。

 恐れを知らない10代、20代の役者たちが話題を作り、実力者揃いの中堅選手たちがしのぎを削る女子ツアーとは対照的だった男子ツアー。来シーズンは、ベテランの安定感を吹き飛ばすような若手の爆発力にもぜひ期待したい。

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