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日本代表の救世主は、J2経由のレフティたちか。
~湘南、千葉、磐田の“隠れた逸材”~ 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2014/11/28 10:00

日本代表の救世主は、J2経由のレフティたちか。~湘南、千葉、磐田の“隠れた逸材”~<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

1989年生まれの丸山は今季、FC東京から湘南に期限付き移籍。41試合に出場し2得点とチームのJ1昇格に大きく貢献した。

 左利きの人材不足。6試合で選手の見極めが行われた日本代表にあって、指揮官はこの問題に頭を悩ませているのではないだろうか。

 アギーレは恐らく左センターバック(以下、左CB)、左サイドバック(同、左SB)、左インサイドハーフ(同、左MF)に左利きを求めている。J1でほとんど実績のない坂井達弥を左CBに抜擢したのが、それを物語る最たる例だ。また、本来FWの田中順也を左MFで起用したのも、そうした理由からだろう。

 実際、左サイドに左利きを置く効果は見逃せない。ザッケローニ時代を振り返っても、(右利きながら)左にボールを持ち出し、そのまま左足でフィードできる今野泰幸が左CBに入ると、攻撃はスムーズにスピードアップした。

 だとすれば、例えば左SBにしても、右利きの長友佑都よりも、左利きの太田宏介や右利きでも“より左利きらしく”プレーできる酒井高徳のほうが重用される可能性もある。これはレフティにとって大きなチャンスだ。

 しかし、J1を見ていても左利きはそれほど多くない。特に左CBではほとんど見かけない。結局、アギーレが左CBに吉田麻也や森重真人を、左MFに香川真司や柴崎岳を起用するのも、めぼしい人材が乏しいことと無関係ではあるまい。

湘南の3バックを務める丸山、三竿はともに左利き。

 ところが、意外なところに好素材はいるものだ。それがJ2である。

 今季J2を圧倒的な強さで制した湘南で、3バックの中央を担う丸山祐市、同じく左の三竿雄斗はともに左利き。いずれもフィードのセンスがよく、自らも攻め上がれる。高い位置でボールを奪い、縦に速く攻める湘南のスタイルは、アギーレが目指すサッカーとの相性がいいはずだ。来季は戦いの舞台をJ1に移すとあって、早期招集も期待できる。

 他にも、左SBではキックの精度が高い千葉の中村太亮、左MFなら技術に優れた磐田の小林祐希がおもしろい。どちらもJ1昇格は決まっていないが、プレーオフの結果次第では楽しみな存在になりうる。しかも彼らがみな、20代で次回ワールドカップを迎えられる年齢だというのも魅力である。

 日本代表の新戦力探し。今後はレフティ、なかでも「J2経由のレフティ」に注目しておきたい。

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