「ポジショニングやスペースの考え方を学んだ」

――具体的にウインガーとして彼から何を学んだ？

「ペップは毎試合、求めることが違う。サイドに広がって、ラインに張り付いてプレーする試合もある。中に絞って、サイドにはあまり行くなといわれる試合もある。そういったポジショニングやスタートの位置を学んだ。

　そしてスペースをどう利用するのか、という考え方だ。ピッチのどこにスペースがあるのか。どのエリアで自分は一番危険な選手になれるのか。そんな考え方をするようになった。おかげで、よりシンプルにゴールに絡めるようになったと思う」

――ドリブルに関する注文はない？

「仕掛けの部分や1対1に関しては、何も言われない。『お前はワールドカップやCL決勝でゴールを決めてきたんだ』と言われるし、信頼されている。彼は常にイノベーションを求めている。ピッチ内での新たな取り組みや、新しいシステム。これだけいろんなことをやっていると、僕もいつかセンターフォワードやサイドバックをすることになるかもしれない」

　そういって彼は笑った。

　グアルディオラの新鮮なアイデアは、ロッベンにとっても大いなる刺激となっている。30を超える選手に最も大事なのは、何よりもメンタル面でのフレッシュさなのかもしれない。

「1対1の局面に関しては、なによりも自信が大事」

　現代のウインガーにとって一番大事なことは、という問いに、彼はこう答えた。

「1対1という局面のプレーに関しては、なによりも自信が大事だ。実際、僕は1対1に関しては、何も恐れていない。この勝負においては、誰にも負ける気はしないんだ。調子がいい時は、どんなディフェンダーも抜ける。そんな強い確信を持っている。結局、ウインガーにとって一番大事なのは、そんな気持ちなんだ」

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