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FIBA制裁、解除への道は? 日本バスケが迎えた“危機”。
~問われる協会の国内統括力~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2014/11/21 10:00

FIBA制裁、解除への道は? 日本バスケが迎えた“危機”。~問われる協会の国内統括力~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

深津泰彦・JBA会長は引責辞任。今後、制裁下で光明を見出せるか。

 日本のバスケットボール界が今、大きな危機に直面している。国内を統括する日本バスケットボール協会(以下協会)が、国際バスケットボール連盟(FIBA)から指摘されていた問題点に対して、10月末の期限までに十分な解決策を示すことができず、資格停止処分を受けることがほぼ確実となったのだ(11月20日現在)。

 資格停止とは、国際試合の禁止を意味している。男女、年代を問わず、海外との交流試合や、アジア大会、世界大会などの国際大会に出場できなくなる。たとえば来年夏までに資格停止処分が解かれなければ、日本代表はアジア地区選手権に出場できず、リオ五輪への道が閉ざされてしまう。アンダー世代も国際試合の場を経験することができず、育成面でも大きな遅れを取る。

競技人口が多い割に、事業力や代表強化に結びつかない。

 なぜ、このような事態になってしまったのだろうか。端的に言うと、FIBAは日本協会の国内統括力に疑問を抱いており、国内バスケットボールの普及のために、大きな変化を求めているのだ。普及といっても、競技者人口だけを増やすことではない。約12年前にパトリック・バウマンが事務総長の座について以来、FIBA本体も組織改革や大会システムの大幅な変革を進め、バスケットボールのブランド力を高めようとしてきた。その動きにあわせ、日本だけでなく、各国協会にも統括力や事業力を求めているのだ。

 日本の場合は競技人口が多い割に、それが事業力や代表強化に結びついていない。東京でのオリンピック開催が決まったこともあり、その効率の悪さを、様々な改革で変えるように勧告してきたわけだ。

 FIBAが改革の必要があると指摘した問題点は大きく分けて「トップリーグの統一」「協会の体制および組織の改革」「ユース世代を含めた代表強化体制」の3つ。どれも日本のバスケットボールの発展のためには欠かせない重大な問題だ。

 今の時点で、NBLとbjリーグに分裂している国内リーグの統合問題に注目が集まっているのは、今すぐに具体的な成果を求められているからだ。何年も前からFIBA定款違反を指摘され、幾度となく統一を宣言しながらも進展がないことを問題視されており、単なる計画案ではなく、具体的な成案をまとめ、両リーグの合意を得るようにとの指示が出ている。

【次ページ】 両リーグ覇者同士の対戦という付け焼刃では……。

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