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<ハワイ、キラウエア火山の魅力> 走るのにボルケーノほど素敵な場所はない 

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photograph byAi Iwane

posted2014/11/20 10:00

<ハワイ、キラウエア火山の魅力> 走るのにボルケーノほど素敵な場所はない<Number Web> photograph by Ai Iwane
吹き上がる噴煙、黒く固まった溶岩、外縁の豊かな熱帯雨林。
キラウエア火山はハワイ島随一の観光地として知られているが、
ハワイ島のランナーにとって、この山は「走るための山」なのだ。

本日発売の雑誌Number Do『ハワイを走ろう』より、
キラウエア火山周辺のランガイドを一部公開します!

 ハワイには伝説のランナーがいるという。

「マコアっていうんだ。彼はカメハメハ大王に仕えていたんだけど、ものすごく走るのが速かった。ある日、大王が魚が食べたくなってマコアに運んでくるように命令したんだけど、そのためにはビッグ・アイランドの西側の町、コナから東側のヒロまで行って戻ってこなきゃならない。コナからヒロまでは80マイル(約130km)。今なら車で2時間だけど、当時は歩いて4日はかかったらしい。それなのにマコアはその日のうちに難なくコナとヒロを往復したんだ。しかも、マコアが魚を大王に届けたとき、魚はまだ生きていたんだよ! クレイジーだよね」

 今も煙を上げ続けるハレマウマウ火口を横に見ながらクレーター・リム・トレイルを走った後、エドガー・“エディー・オー”・オムバックはそんな話をしてくれた。

マコアは森、溶岩のある160マイルを走っていたとは!

「たぶん、マコアが走った昔のハワイは森があって溶岩があって、まさにこんな道だったと思う。それを160マイル……ぼくも走るのは好きだけど、やっぱりクレイジーだよ!」

 ハワイの人は昔から走るのが好きで得意だったのかもね、とエドガーはつぶやいた。

 彼が走り始めたのは25年前、大学を卒業し、ハワイ島に引っ越してきてからだ。最初は健康のために走っていたが、高校時代、110mハードルでワシントン州5位になった競争心がむくむくと頭をもたげ、ランが生活の中で占める割合はどんどん大きくなっていった。火山を走る魅力に目覚めたのは12年前。ボルケーノを舞台にしたハーフマラソンがきっかけだった。

【次ページ】 今までに見たことのない風景だから、走る価値がある。

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