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岡田彰布が、2015年の阪神を考える。
「先発は回るけど、問題は中継ぎよ」 

text by

岡田彰布

岡田彰布Akinobu Okada

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posted2014/11/20 16:30

岡田彰布が、2015年の阪神を考える。「先発は回るけど、問題は中継ぎよ」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。

伝説の名将が最新の阪神、プロ野球事情を語りたおす
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!

 【1】 来たるべき2015年に向けて、阪神がすべきことは?
          ~補強のポイントは中継ぎ投手~

 【2】 FA宣言の鳥谷、スコット・ボラスを代理人に。
          ~メジャーでもポジションは遊撃手!?~

 【3】 読者の質問に「そら答えるよ」。
          ~岡田彰布のズバリ回答~

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【1】 来たるべき2015年に向けて、阪神がすべきことは?
          ~補強のポイントは中継ぎ投手~
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──西岡の守備妨害という誰もが予想しえなかった結末で、日本シリーズは幕を閉じました。

岡田:日本シリーズはああいう終わり方だったけど、西岡を責めてもしゃあないで。どう考えてもバントという場面でヒッティングさせたり、疑問符のつく采配もあるにはあったけど、それも監督の決断やしなあ……。

──そもそも首位巨人と7ゲーム差も離されてのペナント2位、それも最後に息切れした広島に助けられての2位でしたから、CSで巨人に4連勝して日本シリーズ出場権を得ただけでも御の字だったと言えるかもしれませんが……。

岡田:スッキリしないところはあるにせよ、CSという制度がある以上、2位のチームにも日本シリーズに出場するチャンスはある。短期決戦は地力よりも勢いが勝ることがあるけど、今年に関しては広島、巨人よりも阪神に勢いがあったということや。

──CSファイナルの巨人戦ではペナント終盤の失速が嘘のような快進撃を見せましたが、来季の課題はあの勢いを最後まで持続させることでしょうか。

岡田:終盤戦は打撃陣がつながらんかったからなあ。でも、去年の大失速に比べたらマシだったんちがうか?

──9月・10月の阪神は26試合13勝13敗。中日、巨人に2カードつづけての3タテをくらって6連敗がありましたが、勝率5割で凌いでいました。

岡田:たしかにあの6連敗でシーズンが決まった感はあるけど、チームの成績はそれほど悪くはなかった。打線の調子が良かったら、わからなかったで。

──しかし、打線は水もの。打てないこともある。しかし、ピッチャーが0点で抑えていれば、少なくとも負けることはないわけですが、今年は能見が誤算(登板26試合・9勝13敗)でした。

岡田:そうやなあ……。それこそ打線の援護がなくて負けた試合もあったけど、本来は勝ち星が先行しなければいけない選手やからな。メッセンジャー、藤浪、能見の3本柱で最低でも貯金10個はつくらなアカンかったんやけど。

 逆に岩田は素晴らしかった。ここまで投げられるとは思っていなかったから、うれしい誤算やったな。

──4月26日のDeNA戦で2年半ぶりの完投勝利を挙げるなど、登板数22試合・9勝8敗。去年は5月に二軍落ち、中継ぎに配置転換されても結果を残せませんでしたから、よくぞ復活してくれたという働きぶりでした。

岡田:来季も岩田はローテーションに入るやろ。メッセ、能見、藤浪、岩田の4人が柱になっていけば先発はまわっていくと思うけど、問題は中継ぎよ。

「誰が見ても阪神の中継ぎは手薄なわけやんか」

──42ホールドポイント(4勝38ホールド)で福原が最優秀中継ぎ賞を獲得した獅子奮迅の活躍は見事でしたが、来季は38歳。安藤も来季は37歳でシーズンを迎える。ふたりとも年齢的な不安は隠せません。

岡田:さすがになあ……。しかし、中継ぎを任せられる若い投手が見当たらないんよ。

──松田はどうでしょう? 後半戦、いい投球を見せていましたが……。

岡田:松田、歳内、金田……。名前はいろいろ挙がってくるやろうけど、中継ぎは1年を通じて投げるのが仕事やからなあ。1年を通じて投げた実績がないわけやから、計算には入れられんよ。

 先発に関しては、ローテの谷間の試合なんかで、未知数の若手を試す機会もあるやんか。そこでいいピッチングをしたらつづけて使ってみる、ダメだったらファームで鍛え直せばええ話なんやけど。

──先発で5勝を挙げたドラ6ルーキーの岩崎なんかは、まさにダメ元的な起用で結果を残した好例でした。こういう投手が何人か出てくると投手陣は厚みを増してきますね。

岡田:せやな。若手は勢いにのると、一気に伸びることもあるしなあ。しかし、中継ぎには確実性が求められるから、経験が大事になってくる。

──やはり補強のポイントは中継ぎになるということかもしれませんが、名前が挙がってきませんね。6月に入団した建山は登板はわずか8試合にとどまり、11月5日には現役引退を発表しました。

岡田:誰が見ても阪神の中継ぎが手薄なのはわかっているし、当然編成も重々承知しているに決まっとる。手は打っているはずよ。

──岡田さんのところに、トレード情報は入ってきてないですか?

岡田:なんでやねん……オレが知ってるわけないやんか(笑)。

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他にも、JFKの一角として岡田阪神を支えた久保田智之の思い出を語ります。この続きは、メルマガNumber「野球の神髄~岡田彰布の直言~」
ぜひお読みください。

野球の神髄 ~岡田彰布の直言~
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