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来春のドーム大会へ勢いづく新日本プロレス。
~棚橋、中邑、オカダに続く男は?~ 

text by

門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

PROFILE

photograph byNIKKAN SPORTS

posted2014/11/05 10:00

AJスタイルズにハイフライフローを見舞う棚橋。この日、自身7度目の戴冠を果たした。

AJスタイルズにハイフライフローを見舞う棚橋。この日、自身7度目の戴冠を果たした。

 来春1月4日開催予定の東京ドーム大会のメインカードが棚橋弘至とオカダ・カズチカのIWGPヘビー級選手権試合に決定し、新日本プロレスの'15年のバトルラインが固まった。業界の他団体を抑え“一人勝ち”の盟主が、新年早々、押せ押せムードで突っ走りそうだ。

 台風19号に直撃された10月13日の両国国技館。暴風と横殴りの雨のなか、館内を満たしていたのは嵐を吹き飛ばすような熱気だった。王者・AJスタイルズに立ち向かった棚橋が新日本のシンボルを“外敵”から取り戻した瞬間、超満員の観客席が歓喜に沸いた。このIWGP決戦はファイトの中身そのものはともかく、観客の心をひとつにした興奮度という指標において今年のベストバウトと呼べるかもしれない。

 米国TNAのトップを張ったスタイルズは確かに試合運びは上手いが狡さが目立ち、観客を魅了するほどの大技がない。その点、数々の修羅場を潜りぬけた棚橋のレスラーとしての“格”が際立つ結果となった。棚橋が渾身のデッドリー・ドライブからハイフライ式アタック、そしてとどめのハイフライフローを決めた瞬間、「やってくれた!」と思わず喝采した次第である。

元WWE戦士ヨシ・タツがUターン参戦となれば……。

 来春の大会に絡むもう一つのカード、後藤洋央紀、柴田勝頼組vs.中邑真輔、YOSHI-HASHI組のタッグマッチ。結果は柴田がYOSHI-HASHIに勝ち、過去の因縁から11月8日の大阪ボディメーカーコロシアム大会は王者・中邑真輔vs.挑戦者・柴田勝頼のインターコンチネンタル王座戦に決まった。この結果がドーム大会のカードに直結する。

 この日ハプニングを演出したのは、元WWE戦士ヨシ・タツ(山本尚史)だった。棚橋が悪の外国人軍団バレット・クラブに襲われたところを助け、参戦を強烈にアピールしたのだ。ヨシ・タツは37歳。棚橋と同世代のライバルとしてシリーズへのUターン参戦があるとすれば、3年前のオカダのような劇薬となる可能性はある。棚橋、オカダ、中邑の3強に柴田、ヨシ・タツがどこまで食い込んで来るか。非常に興味の湧くところだ。

 両国決戦の翌日、筆者は胆のう炎を患い、その後2週間にわたって入院した。ドーム決戦まであと2カ月、出場メンバーに怪我人が出ないことを祈っている。

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