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バルサの刷新に必要な4つのこと。
中盤、ピケ、3トップ、そして……。 

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豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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posted2014/10/29 10:40

バルサの刷新に必要な4つのこと。中盤、ピケ、3トップ、そして……。<Number Web> photograph by AFLO

リーガ首位は守っているものの、レアル・マドリーに敗れいよいよ改革の必要性にせまられているバルセロナ。「このクラシコが転機だった」。そういわれる試合になるのかもしれない。

 今回のクラシコはバルセロナの街角でテレビ観戦した。スタジアムの外でこの試合を見るのは、ほぼ5年ぶりのことだ。

 もちろん、スタジアムの記者席で観戦するのとはまったく違う。試合中はあらゆるところから歓声や罵声が飛んでくるし、バルサがミスをするたびに、レアル・マドリーが点を決めるたびに、あたりは揺れる。

 ファンの生の意見が(嫌でも)耳に届けられるわけだ。

 その日、バルサは負けた。

 スコアである1-3以上の差があった。ベンゼマのシュートは2度枠を叩いたし、マドリーのカウンターが冴えていれば、さらに差は開いていたことだろう。

 うなだれるファンの意見は同じだった。このバルサは、何らかの改革をしなければならない、ということだ。

不動の3人にも、世代交代の時期が来ている。

1.シャビ-ブスケッツイニエスタの時代を越えて。

 直近23回のクラシコで常に先発で出場し続けたユニット、それが、バルサのサッカーの中枢部、中盤のシャビ、ブスケッツ、イニエスタの3人だ。彼ら3人が先発で出場したのは23回中19回にも及ぶ。

 多くの優れたミッドフィルダーがいるバルサだが、この3人だけはアンタッチャブルな存在だった。セスクですらこの壁は超えられなかった。チアゴ・アルカンタラもだ。ふたりは結局バルサを出る決断をしている。

 しかしここ最近、この不動の3人にかつての存在感はない。

 前半はらしさを見せる場面もあったが、その後は完全にマドリーにコントロールされた。試合を通じたポゼッションでは依然としてバルサが上回っているものの(マドリー45%、バルサ55%)、5%の差などほぼ意味をなさない。以前は70%近い数字をたたき出して面白いようにパスを繋いだが、もはや遠い過去の話だ。

 年齢を考えても改革は必要だ。この日のマドリーの中盤ハメス、モドリッチ、クロース、イスコの4人の平均年齢は24.5歳。一方、バルサの3人は30歳だ。

 攻守に走れ、得点も狙えるラキティッチはこの日はベンチだった(なぜだろう?)。現在のブスケッツであれば、マスチェラーノを中盤で起用する方がいい。彼らが今も素晴らしい選手であることは確かだが、大一番で無条件で3人が出る時代は終わったのだ。

【次ページ】 最も辛辣な意見が向けられた、ピケ。

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