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巣鴨のとある弁当屋の“ヤクルト魂”。
「仕事中に試合を見るために……」 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byHidenobu Murase

posted2014/10/06 10:40

巣鴨のとある弁当屋の“ヤクルト魂”。「仕事中に試合を見るために……」<Number Web> photograph by Hidenobu Murase

店主・峰岸さんの明るい笑顔。注文から提供まで非常にテキパキとスピーディーなため、野球中継をじっくり見ることはなかなか難しい。庚申塚店は都電荒川線、庚申塚駅からすぐの場所にある。

トリ料理も多い「つるや」。燕太郎の行方しってます?

 同じ鳥類ですもんね。お店のカウンターにもつば九郎とすがもんが仲良く並んでいますし。

「いや、違いますよ。これ、よく見てください。額に○西(※○で囲った西)の字があるでしょ。“西すがもん”です。うちの店、ギリギリ庚申塚商店街になるんですよ。なので今年7月のつばさんぽでも、つば九郎、うちの200m手前で帰りました……悔しいです」

 なるほど。あの、ちょっとお聞きしたいのですが、つるやさんのメニューは高齢者の町、巣鴨なのに随分と肉のメニューが多いですね。

「ええ。そうなんですよ。実は巣鴨でも、西巣鴨寄りは大正大学があったり、東大の寮があるので、若い人が多いんです。だから、うちはライス大盛り無料、おかずもガッツリ肉系がメインで、どかもり満腹が売りなんです」

 鶏の唐揚げ、チキン南蛮、山賊焼き等々……トリ料理もかなり多いですね。つば九郎もトリですし、恐れたのではないでしょうか……。

「いや、関係ないですよ」

 そういえば、今年の5月には燕太郎が引退していますよね。どちらに行かれたかご存知ではありませんか?

「僕が知るわけないじゃないですか!」

 来シーズンも期待しています。

「今年のシーズンは非常に残念な結果に終わってしまいましたけど、巣鴨だけじゃなく、東京には、スワローズを応援する人や店はいっぱいあるんです! 優勝セールを開催する準備はいつだって整っています。なんでもやりますよ」

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