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<番記者が明かすスペイン時代> 「“まずは頭の中。その次に足下”それがアギーレのスタイルだ」 ――『マルカ』紙記者/フアン・カストロ 

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

PROFILE

photograph byAFLO

posted2014/09/11 11:00

リーガで弱小クラブを率い残留させ、CL出場も果たした
アギーレはその経験を元に、日本をどう導いていくのか。
彼を最も良く知る記者が、彼のチーム作りの哲学を紐解く。

 私がハビエル・アギーレと出会ったのは、今から13年前のことになる。

 2001年にコロンビアで行なわれたコパ・アメリカを、私はマルカ紙の特派員として現地で取材していた。その当時、メキシコ代表の監督を務めていたのがアギーレだった。

 初めてのインタビューはカリで行なった。彼のオープンで親しみやすい人間性に惹かれたことを覚えている。彼は人を惹き付けるものを持っていて、そのパーソナリティは、監督としての持ち味のひとつでもある。

 私のアギーレ・インタビューは、やがて紙面に掲載された。内容はメキシコ代表と彼のサッカー観に関するものだった。それを見たのがオサスナのパチ・イスコ会長で、彼はアギーレに興味を持ちコンタクトを図った。そして次の年から、アギーレはオサスナで指揮を執ることになった。今も冗談まじりでこう言われる。

「君がいなければオサスナに行くことはなかったし、スペインで長く指揮を執ることもなかった。感謝しないとな」と。

忠誠心や献身する姿など、まずは精神面を見て評価する。

 彼の監督としての能力が証明されたのは、そのオサスナでのことだ。

 アギーレが来る前のシーズンのオサスナは、20チーム中17位でシーズンを終え、ギリギリで残留を決めていた。そんな残留争いの常連のチームを、彼はどうにか変えようとした。

 まず取り組んだのは、心理面での変革だ。若く、経験もなかったチームに、アギーレは戦うスピリットを植え付けようとした。今まで通算すると20回くらいインタビューをしてきたが、彼がいつも口にすることがある。それが「まずは頭の中。その次に足下」という言葉だ。

 足先の技術よりも、まずは意識の高い選手を重視する。チームのことを考えて走ることができるか。忠誠心や献身する姿など、まずは精神面を見て選手を評価する。これはどのチームを率いるときも共通する、彼のモットーでもある。

【次ページ】 アギーレのサッカー観を体現したスペイン人MFとは?

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