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岡田彰布が語る、9月の乗り切り方。
「気合い入れたりはせえへんよ」 

text by

岡田彰布

岡田彰布Akinobu Okada

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photograph bySports Graphic Number

posted2014/09/02 16:30

岡田彰布が語る、9月の乗り切り方。「気合い入れたりはせえへんよ」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。

伝説の名将が最新の球界事情から究極の野球論までを語る
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!

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  今週の目次
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 【1】 前門の巨人、後門の広島。三つ巴の優勝争いを占う。
          ~3位転落の阪神にチャンスはあるか!?~

 【2】 “マイナーリーガー”中島裕之獲得はアリか、ナシか。
          ~生え抜き対外様のレギュラー争い、ふたたび!?~

 【3】 読者の質問に「そら答えるよ」。
          ~岡田彰布のズバリ直言~

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【1】 前門の巨人、後門の広島。三つ巴の優勝争いを占う。
          ~3位転落の阪神にチャンスはあるか!?~
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──阪神恒例の夏の長期ロードが終わりましたが、今季は11勝10敗。7カード中、4カードが1勝2敗でしたが、かろうじて貯金1を死守しました。首位巨人もチーム状態は上向かず、何度も追い抜くチャンスはあったのですが……。6試合あった直接対決は2勝4敗で、8月28日には自力優勝の可能性が消滅。そうこうしているうちに広島に突き上げられて、甲子園に戻ってきたとたんに3位に転落です。

岡田:たしかに8月の成績はちょっと物足りなかったなあ……。

 せやけど、前にも言うたけど、この時期の順位の変動は意味ないし、自力優勝の可能性が消滅したいうても、そこはほとんど関係ないよ。それでモチベーションが切れるということはないからな。巨人にしても、広島にしても残りの試合を全勝するわけないし、直接対決も残ってるんやから。

──巨人戦は3試合、広島戦は雨天中止の振替試合を含めて5試合残っていて、9月9日からは甲子園で巨人、広島との直接対決6連戦が待っています。ここが天王山の戦いとなりそうですね。昨シーズンは8月の終盤に巨人に3タテされて気持ちが切れたのか、一気に突き放されたんですよね。あんなふうにならなければいいのですが……。

岡田:せやな。実質的に優勝争いは上の3つに絞られたわけやけど、もう残り30試合を切っとるやろ? 巨人、広島との直接対決は当然やけど、下位3チームとの試合もひとつも無駄にはできんわな。9月は持てる戦力を使い切る総力戦でいかなアカンよ。

──今季は各球団ともエース級のピッチャーがぴりっとしませんね。阪神の能見篤史は7勝11敗と苦しんでいますが、巨人の内海哲也も4勝7敗。交流戦での貯金がなければ、首位をキープするのは難しかったかもしれません。逆に言えば交流戦をもっと頑張っていれば、阪神は今頃……。

岡田:もう済んだことをアレコレ言うても、しゃあないやん。これからはエースだ、若手だと関係なしに、勝たないといかん時期やしな。

──投球内容が良くても、打線が湿っていたら勝てませんしね。しかし、ちょっと残念なのは藤浪晋太郎ですね。オールスター後は不調の能見に変わって表のローテーションに入って、8月は5試合に先発して、2勝3敗。5試合のうち巨人2試合、広島2試合に投げましたが、それぞれ0勝2敗と、1勝1敗でした。

岡田:藤浪は勝ち星うんぬんよりも、内容がなあ……。澤村に打たれたらアカンわな(笑)。しかし、こういう優勝争いをしている時期に、大事な試合を任されるというのは、藤浪にとっては大きな経験になるよ。

──敗戦から学ぶこともあるわけですからね。

岡田:そらそうよ。まだ2年目のピッチャーやで。

東京ドームはホンマに怖いで。

──抑えの呉昇桓も8月26日の巨人戦で、打ち込まれてしまいました。翌日も阿部にホームランを打たれてヒヤリとしましたが、やはり切り替えって難しいんでしょうか?

岡田:「なぜ打たれたのか?」という反省と分析はするだろうけど、精神的に引きずるようなことはないと思うよ。

 阿部の一発は東京ドームが狭いからやろ(笑)。もちろん阿部がいいバッターなのは違いないけど、甲子園なら外野フライの当たりでもホームランになってしまうことがあるしなあ……。東京ドームはホンマに怖いで。

──いわゆる“ドームラン”ってやつですね。今季は東京ドームの試合はもうありませんから、その点では安心です(笑)。しかし、ここまで優勝争いがもつれるシーズンも珍しいですよね。ファンにとっては見応えがありますが、やってる選手たちはしんどいでしょうねえ。

岡田:まあ、優勝争いといっても、けっきょくは試合をやるだけやからなあ。1試合1試合勝っていく。それだけよ。オレも監督時代、特別に意識するようなことはなかったしなあ。目の前の試合に全力を注ぐだけや。

──ミーティングで気合い入れたりしないんですか?

岡田:そんなん、せえへんよ(笑)。いちいち言わんでも、この時期の試合の重要さは、選手がいちばんよく分かっているからな。

 今季は最後まで阪神、巨人、広島が団子状態でいくんちゃうか? 3球団ともゴールが見えてくるのは、まだまだ先になりそうやな。パ・リーグもソフトバンクとオリックスのマッチアップが続いてるし、ファンにとっては面白いやろね。

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他にも、阪神の中島裕之獲得の是非、2005年の日本シリーズなどについて語られています。この続きは、メルマガNumber「野球の神髄~岡田彰布の直言~」でぜひお読みください。

野球の神髄 ~岡田彰布の直言~
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