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全米プロでメジャー連覇。マキロイ時代の到来か?
~殻を破ったニクラウスの助言~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2014/08/27 10:00

全米プロでメジャー連覇。マキロイ時代の到来か?~殻を破ったニクラウスの助言~<Number Web> photograph by Getty Images

全米プロ最終日、一時は逆転を許すも後半巻き返し、16アンダーで貫禄のメジャー2連勝。

 ローリー・マキロイが7月の全英オープンに続いて、全米プロゴルフ選手権を制し、メジャー2連勝を果たした。

 25歳3カ月でのメジャー4勝は、現在の4大メジャーとなってからはタイガー・ウッズ(24歳6カ月)、ジャック・ニクラウス(25歳2カ月)に次ぐ史上3番目の若さである。

 思えばマキロイにとってメジャー初戦となった2011年のマスターズは苦い思い出だろう。最終日、首位でスタートしながら大崩れして15位まで順位を落とした。大会後には、メンタル面での脆さを露呈したマキロイに対して、ジャック・ニクラウスがアドバイスした。

「私は、本当にプレッシャーの中で戦うのが楽しいんだ。優勝争いをしていて、最終ホールにくると、呼吸することさえ難しいのはわかるよ。けれども、プレッシャーを感じることで、俄然、競争心、闘争心が湧いてくるんだ。プレッシャーを感じれば感じるほど、競り勝ちたいという気持ちが強くなる。そういう情景に自分がいることが楽しいと思いなさい」

緻密なゲームマネジメント、攻める勇気と巧妙さが融合。

 マキロイは大先輩の言葉を聞いて、「どんなときでも、自分のゴルフ、いまの自分らしさを失わないゲームをしよう」と思ったという。

 すると、同じ年の全米オープンではトータル16アンダーの大会新記録でメジャー2戦目にして初制覇を遂げた。

 当時22歳だったマキロイのゴルフは若さと勢いが噛み合っている印象だったが、今年のマキロイは、明らかに重厚さと緻密なゲームマネジメント、さらに攻める勇気と巧妙さが増している。

 全米プロで優勝争いをしながら、2位に終わったフィル・ミケルソン、3位となったリッキー・ファウラーも揃って、マキロイの規格外の強さを称賛した。米国メディアも、同大会で予選落ちしたタイガー・ウッズ時代の終焉とマキロイが作り出す新たな波への期待を伝えている。

 タイガー出現のとき『タイガー・ウッズ』の本の著者、ティム・ロザフォートは「タイガーを、いままでの規格、尺度で考えると判断を見誤る。前人の枠組みにあてはまらない新しい規格なんだからね」と評している。

 その言葉は、いまのマキロイにそっくりそのまま当てはまる。

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