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岡田彰布が語る、2年目のジンクス。
藤浪晋太郎がエースになる条件とは? 

text by

岡田彰布

岡田彰布Akinobu Okada

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posted2014/07/18 11:00

岡田彰布が語る、2年目のジンクス。藤浪晋太郎がエースになる条件とは?<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。

メルマガNumber「野球の神髄~岡田彰布の直言~」
最新号が配信されました。7月16日配信号の内容を一部ご紹介します。

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  今週の目次
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  【1】 「2年目のジンクス」とは何か?
          ~藤浪晋太郎が阪神のエースになる条件~

  【2】 ライバルに奪われたポジションを奪回せよ!
          ~自分の居場所は自分で守る~

  【3】 読者の質問に「そら、答えるよ」。
          ~岡田彰布のズバリ回答~

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  【1】 「2年目のジンクス」とは何か?
          ~藤浪晋太郎が阪神のエースになる条件~

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岡田:そもそも「2年目のジンクス」なんて誰が言い始めたのか分からんけど、プロの世界に入ってくる選手は全員子供のころから毎日のように野球をやってきたわけよ。長い時間をかけて積み上げてきたものが、プロ2年目で急にダメになるとか、そんなことはないと思うわ。だって、オレはプロ2年目で3割打ったからなあ……。

 まあ、ピッチャーの場合は他チームにしっかり研究されて、配球のパターンを読まれたりするから、比較的不利かもしらんな。1年目には通用したボールが打たれてしまう……ということも、そらあるやろなあ。

──たしかにルーキーイヤーに関しては、それまでの対戦データはないわけですからねえ。「初対決では投手が有利」と、岡田さんはいつも仰ってますしね。

岡田:せやな。それに1年目に上出来すぎたという選手もおるんちゃうか。「本来の実力を考えたら、こんなにいい数字を取れるわけがないのに」というのも正直おるしなあ……(笑)。

 1年目に偶然にもいい成績を残して、新人王をもらってしまった。2年目は数字が落ちる、1年目に比べると元気がない。それが本来の実力なんやけど、まわりはスランプなんじゃないかとか、そういう目で見るわな。そういった偶然と誤解が重なって、「2年目のジンクス」がうまれるのかも分からんよ。

 それになあ、やっぱり新人王を獲ったりすると、まわりからチヤホヤされるし、いろんな誘惑も増える。そうやって自分を見失ういうんかなあ……。成績を落とす選手もおるかも分からん。

 まあ、それもいい成績を残したからチヤホヤされるんであって、活躍しない限りはチヤホヤされることもないし、「2年目のジンクス」も関係ないんやから……。ダメな選手は寂しいもんよ。

──「2年目のジンクス」の遠因は、ビギナーズラックにあるということでしょうか(笑)。人気球団の選手はただでさえ誘惑は多そうですしねえ……。その誘惑に負けず、自分を戒めないといけない。

岡田:そうやなあ……でも、それも本人次第やで。若い選手には球団のほうからも、オフの間の行動について指導はあるよ。せやけど、けっきょくのところ、プロなんだから自己管理をきっちりせな。プロの野球選手として何をすべきか。そこに気付く、気付かないは自分次第よ。

「場当たり的な対処では、エースにはなれない」

──阪神のエース候補、藤浪晋太郎はどうでしょう? 高卒2年目ですし、過度な期待をかけてもいけないのかもしれませんが……。

岡田:去年からそうやけど、投げるたびにフォームが違うんよ。セットもいつもバラバラだし、そういった技術的な未熟さは今年も目につくな。そうは言うても、もっともっと磨きをかけて、きっちりしたものをつくりあげていく過程におるわけやから、毎試合、結果を求めるのは酷だと思う。

──円熟のベテランではなく、まだまだ発展途上の選手ですしねえ。

岡田:せやで。大卒や社会人の選手だったら、もっと高い完成度が求められるところやけど、高卒2年目やしなあ。

 ただ、打ち込まれたからいうて、そのたびにフォームを修正したりというのではあかんわ。こういうピッチングをしたい、こういうピッチャーを目指すというか、コーチと話し合って自分のベストとなる方向性を見つけて、そこにフォーカスしていかないとな。場当たり的に方向性をコロコロ変えてるようでは、エースと呼ばれるような大投手にはなれんわな。

──本来であればファームでしっかり育てたほうがいいのかもしれませんが……。

岡田:ファームでじっくり育てるか、一軍で使うか、それは首脳陣の考え方次第よ。力がなければファームに行くのも当然やけど、高卒1年目で10勝もできたわけやから、そら一軍で投げる力は持ってるよ。

 まだまだ課題もたくさんある選手やけど、伸び悩んでるとか、「2年目のジンクス」とか、騒ぎ立てるほどのことでもないんちゃうかと、オレは思うけどなあ。

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一方で、2年目にして大きな飛躍を遂げている大谷翔平について、岡田氏から驚きの発言が飛び出します! この続きは、メルマガNumber「野球の神髄~岡田彰布の直言~」でぜひお読みください。

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