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「馬券とは違う競馬の楽しみ方~実際に馬を見て選ぶ~」 

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posted2014/05/15 12:50

「馬券とは違う競馬の楽しみ方~実際に馬を見て選ぶ~」<Number Web>

  クラブ会員は、募集時期になると確実にカタログが届きます。まだ会員になっていない方も、各クラブに問い合わせれば、カタログを無料で取り寄せることができます。

 募集馬の中から気に入った馬を選ぶ作業こそ、クラブ会員の至福の時と言えるでしょう。横から見た馬の写真や、DVDで歩いている姿をチェックするのは、競走馬のセールで馬選びをするような、まさに馬主気分を味わう瞬間でもあります。

 個人的に、馬を選ぶ際に最も重視するのは、馬体と歩く姿です。これは、誰もがそうだと思いますが、個々で気に入る箇所が違うと思いますし、趣味趣向の違いで皆さんが一緒の馬を好むとは限りません。だからこそ、馬の世界は魅力が沢山あります。

 馬体面で私は注目するのは、全体のバランスです。これも、当たり前のように感じると思われますが、理屈抜きで絵画を見る雰囲気で楽しんで頂くと、サラブレッドの理想の馬体が徐々に理解できるようになるでしょう。また、歩く姿は、柔軟さと後肢の運びに注目します。

 歩幅のある馬は、それだけストライドを伸ばして走ることが可能となりますから、全速力で走る時に有利となります。また、歩く時の脚の出し方において、前肢ももちろん大事ですが、後肢の方がより、馬の構造上重要となります。後肢の動きの可動域が広い馬は、それだけキック力も勝り、より良いフットワークを実現できる可能性が高くなります。

 このように、自分なりに良い馬を見つけ出し、出資を検討することがクラブライフの楽しみ方の1つです。それだけでなく、どのクラブでも牧場見学ツアーが実施され、募集馬を間近にし、直接馬に触れることで検討から決断につなげるイベントもあります。

 写真や動画は、角度によって見方も変わります。しかし、実際に馬を見れば、自分であらゆる角度から見ることができ、最終的に決める上ではやはり、馬に直接触れることを推奨します。

 1歳の夏や秋から2歳の春まで、短期間で馬はグングン成長します。特に、牝馬の方が成長は早く、牡馬はデビュー後も追い掛けていき、3歳、古馬になっての成長を見抜いていきます。牡馬と牝馬の違いを肌で感じ、色んな馬の成長を追い掛けていくことで相馬眼も養えます。その経験値を増やすことが、走る馬を見抜く第一歩になります。

 そういった意味でも、クラブ会員の特典とも言える牧場見学ツアーはぜひ参加して頂きたいものです。

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プロフィール
古谷剛彦(ふるやたけひこ)
昭和50年東京都生まれ38歳。
関西大学卒業後、電子競馬新聞「JRDB」に入社。04年に退社し、道新スポーツや内外タイムスで競馬記者として活躍。
現在はフリーライターとして、スポーツ報知「こちら日高支局です」やうまレター「南関東競馬ニュース」など連載多数。
グリーンチャンネルに出演中。

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