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3連覇へ試練のシーズン。
ヒートが心待ちにする“嵐”。
~NBAプレイオフで真価発揮なるか~ 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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posted2014/04/27 10:30

3連覇へ試練のシーズン。ヒートが心待ちにする“嵐”。~NBAプレイオフで真価発揮なるか~<Number Web> photograph by AFLO

ウェイド(中央)復帰でベストメンバーが揃った。イースト第2シードとしてプレイオフへ。

「嵐がやってくる」

マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチは、間近に迫るNBAプレイオフを、そう表現した。スポールストラもヒートの選手たちも、ずっと心待ちにしていた“嵐”だ。

 スリーピート(3年連続優勝)への挑戦は、想像していた以上に苦しいものだった。昨季と比べるとその違いが際立つ。1年前のヒートは、2月から3月にかけて27連勝と勢いに乗り、レギュラーシーズン後半の41試合で3回しか負けなかった。今シーズンは対照的に後半にブレーキ、3月4日以降の成績では負け越しでシーズンを終えることになる。

「かなりきつい年だった」とクリス・ボッシュは言う。「特に3月と4月は容赦ないほど厳しかった」

 3年連続NBAファイナル進出という輝かしい実績は、裏を返すと3年連続で6月までの長いシーズンを戦ったことを意味していた。その分、レギュラーシーズンに気持ちを高揚させることが難しくなった。肉体的にも精神的にも疲れを感じ、気持ちが入らずに負けた試合も多かった。結局、東カンファレンス第1シードの座はペイサーズに取られ、リーグ全体では5番目の成績に終わった。

ウェイドの戦線復帰で、レブロンらの士気も上がる。

 それでもプレイオフに向けてヒートは楽観的だ。レブロン・ジェイムスはいくつもの故障を乗り越え、相変わらずの支配力だし、プレイオフになれば選手たちも士気が上がる。それに、チームの鍵を握るドウェイン・ウェイドが戻ってきた。

 ウェイドはこの数年、左膝の骨打撲の痛みで悩まされ、思うようなプレーができずにいた。しかし3連覇の偉業を達成するためには、万全のコンディションが必要と、開幕前からプレイオフに照準を合わせて準備してきたのだ。専属トレーナーのもとで、自称「ワークアウトの鬼」と言うほど激しいトレーニングで鍛え、必要な時は試合を欠場もしてコンディションを整えた。

 3月にハムストリングを痛め、シーズン終盤に9試合連続で欠場したが、シーズンが終わる直前の4月12日に戦列に戻り、復帰戦では24点をあげた。

 11年前、新人の時からウェイドとチームメイトのユドニス・ハスレムは言う。

「健康なドウェインと健康なチームがあれば、僕らはどこに行っても戦える」

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