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ドバイで圧勝劇を見せた、
ジャスタウェイが“世界一”に。
~ジェンティル以上に与えた衝撃~ 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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photograph byKYODO

posted2014/04/26 10:30

ドバイデューティーフリーを圧勝したジャスタウェイ。昨秋の天皇賞から3連勝となった。

ドバイデューティーフリーを圧勝したジャスタウェイ。昨秋の天皇賞から3連勝となった。

 世界中から強豪が集結したドバイミーティングで、日本馬が芝のGIを2勝。すでに海外にも名が知れているジェンティルドンナ(牝5歳、栗東・石坂正厩舎、父ディープインパクト)の優勝は想像の範囲内だったようだが、ジャスタウェイ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎、父ハーツクライ)は海外初参戦での優勝。しかも、メイダン競馬場の芝1800mの従来のレコードタイムを2秒41も更新する快時計(1分45秒52)を叩き出し、2着以下に6馬身1/4の差をつける圧勝だったのだから、世界の度肝のど真ん中を見事にぶち抜いた。

 国際競馬統括機関連盟(IFHA)も素早く反応した。今年1月1日から4月7日までに施行された世界の主要レースを対象とした「ロンジンワールドベストレースホースランキング」が発表され、そのトップにジャスタウェイを据えたのだ。

 というのも、あのドバイデューティーフリー(3月29日)で2着だったのがウェルキンゲトリクスという南アフリカの馬で、デビューから6戦全勝の完璧な成績を残していた。そんな絶好の物差しに圧勝したという事実が高く評価された事情もあったようだ。

オルフェーヴル、ディープインパクトに肩を並べる評価。

 ジャスタウェイへの評価は130ポンド。これは昨年オルフェーヴルにつけられた内国産馬の歴代最高値を1ポンド上回る。2位のゲームオンデュード(米国西海岸の7歳セン馬。サンタアニタ・ハンデ3連覇など、GIレース8勝の古豪)に5ポンドの差をつける単独トップというのは、それだけで誇らしい気持ちになる。

 日本調教馬(生産国ではなく、どの国で調教されたかが最も重要視される)がIFHAの発表するランキングでトップに立ったのは、'06年7月の中間発表でのディープインパクト(125ポンドで1位タイ)以来で、単独トップは史上初めての快挙だ。

 ジャスタウェイの父、ハーツクライはディープインパクトに国内で唯一の黒星をつけた馬として知られるが、種牡馬としても産駒に稀有な成長力を伝えることで高い評価を得ている。孝行息子の出現でその血は国外にも注目されることになるが、ライバルのディープインパクト産駒も勢いが止まらない。桜花賞を衝撃的な内容で勝ったハープスターも、近いうちに世界のランキングに顔を出すはずだ。

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