Toyo「実物は数字以上にイマイチ感あるんですけどね」

●マウロ・ゴメス（阪神タイガース）　内野手　推定年俸　8500万円

Tessy   「さて、今年の阪神タイガースの新外国人です。メンチでしたっけ？　禁酒・禁煙・キンケード？」

Tomo   「マウロ・ゴメスですよ。その動向を見ているとタイガースが大いに期待をかけている感じが伝わってきますね。当初背番号はランディ・バースの44番を用意しているという話がありましたけど、新庄がつけていた5番に落ち着いたんですね」

Tessy   「……エバンスがつけてた5番でもあります（ボソっ）」

Tomo   「2012年にはレッドソックス傘下でAAAのMVPに輝いていますし、昨年もジェイズ傘下のAAAでチームMVPに選ばれています。特筆すべきは長打力ですね。 AAAトータルで.289/.350/.542、長打率.542が目を惹きます」

Toyo   「でも、三振数も半端ないですね。典型的な4Aプレーヤーってやつですよ。何故、阪神はこの人をレギュラー確定扱いで取ってきたのかわからない。ムラッ気＆目が悪いってことで、途中でアメリカに帰ってしまう気がひしひしと」

Tessy   「キャンプでいきなり右ひざを故障して出遅れてしまいましたしね。開幕は間に合ったみたいですけど……3月22、23日のオリックス戦は8打数5三振。選球眼に欠けるロブ・ディアーってな感じでしょうね」

Toyo   「あそこまで三振しませんよ。ディアーは三振率が、打席に対してもゆうに3割超える、堂々たるアベレージスインガー。この人は、空振り三振率もすごいんだなあ。さらにメジャーで規定打席に達した中で、シーズン史上最低記録保持者の.179！　打撃コーチとして『オレのスイングの真似をしなければ大丈夫！』という名言をはなったレジェンドですから（笑）」

Tomo   「ロブ・ディアーは数々の三振に関する大記録を打ち立てた人なのに、一昨年カブズのヒッティングコーチやったり、コーチの仕事が絶え間なくあるんですよね。 教えるの上手いのかな。さらに“Viz-U-Batting Systems” とかいう、バットにボールみたいなのがくっ付いたヘンテコな野球練習器具の会社を経営していてビックリしました」

Tessy   「なんすか、これ！？　（CSでよくCMやってる）デレク・ジーターの“ジップヒット”も裸足で逃げ出しますよ！」

Tomo   「あ……ゴメスの話でしたね。元々、昨シーズンの9月にウエイバーにかけられたところをナショナルズが手を上げて獲得していたのですが、11月に阪神からの話があって“放出”しました。……ちょっと不可解なのはですね、ナショナルズは一塁手の層が薄いんですよ。阪神から問い合わせがあったとはいえ、何で獲得したばかりの貴重な一塁の控えを放出するのか？　もっと言いますと、AAAで数字を残しているにもかかわらずジェイズもレッドソックスも1年で放出していることが私には非常に不可解です。年齢も29歳ですし、アンダーソンが放出されたのとは事情が違います」

Toyo   「うーん、ただ、実物は数字で見る以上にイマイチ感はあるんですけどね。詳しくはわかりませんが……なんかニオイますね。……と、なると」

Tessy   「火消し、いや、ニオイ消しには、セドンの出番ですよ！」

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