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「馬券とは違う競馬の楽しみ方 ~愛馬会法人のご紹介~」 

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posted2014/03/28 17:35

「馬券とは違う競馬の楽しみ方 ~愛馬会法人のご紹介~」<Number Web>

競馬が好きな方で、憧れる職業と言えば、まずは「騎手」が挙がります。それとともに、誰もが憧れる立場として「馬主」になりたいと思われる方も決して少なくありません。
「馬主」になるためには、中央競馬だと年間所得額が2年連続1700万円以上あり、さらに資産額が7500万円以上という高いハードルをクリアしなければなりません。
また、地方競馬は年間所得500万円以上と、中央競馬より低いハードルとなっていますが、いずれにせよ手続きが面倒なので、今は馬主数が減少傾向にあります。
馬を所有するとなると、安くても数百万円、高い馬だと1億円を超える馬もいます。また、馬を買った後の1カ月の飼養代も、牧場で過ごした場合約25万円~35万円、中央競馬でレースを使うためにトレーニングセンターに入厩した時は約60万円の経費が掛かります。これを1人の馬主で負担するとなると、想像以上に大変だということがおわかり頂けると思います。

しかし、馬主気分を味わう上で、多くの方が参加している「愛馬会法人」、競馬業界では「クラブ」というものがあります。クラブは約20社ありますが、各クラブによって1頭当たり全40口から全500口まで多岐に渡ります。例えば、ある募集馬の価格が2000万円の場合、全100口のクラブなら1口当たり20万円、全500口のクラブだと1口当たり4万円で出資することができます。1頭に対する馬代金を分け合う形であり、当然のことながら1カ月に掛かる経費も、その口数で割ることになりますので、気軽に馬主気分を楽しむことができるシステムとなっています。
クラブの馬は近年、11年に三冠馬に輝き、12年と13年は凱旋門賞に挑戦し、競馬ファンに限らず多くの方に知られたオルフェーヴルを筆頭に、ロードカナロアやブエナビスタなど、GⅠ馬を多数輩出しています。
オルフェーヴルを例にとると、GⅠと称される最高峰のレースを6勝するなど、21戦12勝を誇り、獲得した賞金は12億円を超えました。オルフェ―ヴルの募集価格は6000万円でしたから20倍以上の賞金を獲得した計算になります。獲得した賞金から調教師に10%、騎手に5%、厩務員に5%が差し引かれ、馬主には80%が入り、さらにクラブの場合手数料等が差し引かれますが、それでも相当な金額を獲得したことには間違いありません。さらに、種牡馬となった場合はさらに大きな金額を獲得する可能性もあるのです。
また、馬が勝った時、馬主は愛馬と一緒に写真を取ります(口取りと言う)が、クラブ会員の方々も出資した馬が勝った場合、事前に申込を行い、抽選が通れば口取りに参加することができます。
興味を持たれた場合、各クラブに募集カタログを請求することが可能です。カタログが届き、募集馬をチェックしていきますが、DVDなどで動きなども確認することもできます。その時はまさに、競走馬のセールで、事前にカタログチェックをしていることと同じ雰囲気を味わう感じがします。
クラブ募集馬を出資することで、気軽に馬主気分を楽しむことができますが、このコラムを通じてその魅力を語っていければと思います。

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プロフィール
古谷剛彦(ふるやたけひこ)
昭和50年東京都生まれ38歳。
関西大学卒業後、電子競馬新聞「JRDB」に入社。04年に退社し、道新スポーツや内外タイムスで競馬記者として活躍。
現在はフリーライターとして、スポーツ報知「こちら日高支局です」やうまレター「南関東競馬ニュース」など連載多数。
グリーンチャンネルに出演中。

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