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賞金王・松山英樹不在の
国内ツアー再構築を考えよ。
~選手、メディアに問われる姿勢~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byKYODO

posted2013/12/15 08:00

賞金王・松山英樹不在の国内ツアー再構築を考えよ。~選手、メディアに問われる姿勢~<Number Web> photograph by KYODO

 今年4月にプロ転向した松山英樹が、カシオワールドオープンで今シーズン4勝目を挙げ、史上初のルーキー賞金王を決めた。

 獲得賞金は2億107万6781円(海外メジャーを含む)。2億円を突破したのは尾崎将司、伊澤利光に次ぐ3人目、16戦目での到達は史上最速だ。

 大いなる実績を残したプロ1年生は、来年早々、スポンサーの契約先を発表するだろう。すでにオファーは30社を超えたと聞くが、人気先行型ではなく、正真正銘の野太い実力を示した結果と言える。

 日本ツアーの試合数が減り、トーナメントにやってくるギャラリーも視聴率も減少し、スター不足でつまらないと言われて1年が過ぎた。

 松山と石川遼が米ツアーに参戦し、国内での若きスター不在という現実がその要因のひとつと言われる。

 果たしてそうなのだろうか。僕は違うと思う。確かに、このふたりには華がある。そして未来を感じさせる。問題なのは、松山や石川に追いつこうとする意欲を漲らせる選手が不足していることだ。

 一人ひとりの選手たちの顔が見えないと言い換えてもよい。彼らなりに努力はしているはずだろうが、その姿勢がなかなか伝わってこないのだ。

森田vs.横峯だけでなく、復活した大山にもスポットを。

 もちろんマスコミにも原因がある。例えば、女子の最終戦では、森田理香子と横峯さくらの賞金女王争いの話題に集中したため、体の故障で一時はどん底に堕ちて這い上がってきた勝者・大山志保にはほとんどスポットが当たらなかった。

 男子にしても松山と石川のいない日本ツアーはつまらないと切り捨てるのではなく、報道する側としていいものを見出していくことも必要だと思う。

「日本のツアーもレベルが上がっている中でこの快挙は二度と出ないだろう。松山と石川の米ツアー参戦で日本のツアーも寂しくて、ある意味暗いところもあるが、本人の目的を達成できるように見守る事も大事である」

 ジャンボ尾崎は、そうコメントした。

 松山英樹という選手はすでに米ツアーのメンバーである。世界で戦っていて、その合間に故郷の日本で試合に出るという枠組みで考えた上で、見守り、さらに日本ツアーの再構築を図る必要があると思う。

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