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[バンクーバー冬季五輪/フィギュアスケート女子・公式練習] 浅田真央、磨きのかかるジャンプでライバルを跳び越えるか!? 

photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

photograph at2010/2/24

浅田真央

トリプルアクセルか完成度か?

 いよいよ明日、世紀の勝負に決着がつく。
 2月24日(現地時間)の午前と夕方、女子フィギュアの試合会場となるパシフィックコロシアムで公式練習が行われた。SP2位の浅田真央はジャンプを集中的に練習し、トリプルアクセルを7回中6回成功させるなど好調ぶりを披露。浅田が追うSP1位のキム・ヨナは転倒する場面こそあったものの、こちらもトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプを成功させ、キレのある動きで好調をアピールした。ライバル同士のピリピリした雰囲気は薄く、むしろ、共に自分のプログラムに集中しているという良い緊張感が漂う練習風景だった。

 浅田とキム・ヨナは対照的な演技スタイルの持ち主だ。
 トリプルアクセルという大技を武器に戦う浅田真央は、'92年アルベールビルの伊藤みどり以来、五輪で成功させた者のいないこの技をSPで成功させており、フリーでも2回跳ぶ予定。対するキム・ヨナは、ジャンプこそ浅田には及ばないものの、抜群の表現力と技の完成度で勝負し、史上最高得点を記録し続けてきた。彼女も以前はトリプルアクセル習得を目指し、「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれた現コーチのブライアン・オーサーに指導を仰いだ。だが、勝利のためには必要ないと判断し、習得を断念したという経緯がある。

 好対照をなす同い年のライバル。そこで思い起こされるのが、18日の男子シングル以来盛んになっている4回転ジャンプ論争だ。
 男子では4回転ジャンプを跳んだエフゲニー・プルシェンコが銀メダル、3回転以下のジャンプで抑えたエヴァン・ライサチェクが金メダルを獲得。この結果にプルシェンコは「4回転を跳ばない者が王者になるなら、競技名をアイスダンスに変えたほうが良い」と表明。過去2回の世界選手権でも4回転ジャンプを跳ばなかった選手が優勝しており、高難度の技に挑戦する選手よりも、安全策をとりまとまった演技をする選手のほうが評価されるという近年の採点傾向が議論を呼んできた。この傾向が明日の女子フリーでどういう結果を招くのか……競技以外の要素に頭を悩ませるのはそのスポーツにとって大変不幸なことと言わざるを得ないが、そんな不安要素を跳ね返すような、熱い演技を期待したい。
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