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石川遼が“プロデューサー”に?
世界基準の難易度とホスピタリティを。 

text by

桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byKYODO

posted2013/11/21 10:30

石川遼が“プロデューサー”に?世界基準の難易度とホスピタリティを。<Number Web> photograph by KYODO

米ツアーシード権も危ぶまれたが、2年目を迎え、復調の兆しが見える石川。三井住友VISA太平洋マスターズでは、首位に1打差と迫り、おしくも優勝は逃したが、集まったギャラリーを沸かせた。

セッティングとホスピタリティを世界レベルに。

 シード権取りに苦悩した米ツアーメンバーとしての最初のシーズンを終え、2年目を迎えた石川は思う。

「PGAツアーはやっぱり、プレーしていて『自分はプロスポーツ選手なんだ』って思わされることがすごく多い。コースでは細やかな部分にまで気を遣ってもらっている。レストランの食事がタダで、すごくおいしかったりすることだけでも『やっぱりプロゴルファーで、PGAツアーのプレーヤーで良かったな』って思わせてくれるところ」

 選手の闘争心を煽る難易度の高いコースセッティング。そしてプロゴルファーの自尊心を刺激するホスピタリティ。2つを向上させてこそ、プレーヤー、そしてツアー自体のレベルも上がっていく。

「(PGAツアーの)ロープの中で何が起こっているのかを伝えたかった。他の試合で同じようにできるかは分からない。でもまずは僕の試合から、やれることをやってみようって」

 と石川は言った。日本ゴルフのレベルアップを望む若きプロデューサーの言葉を、上から目線の鼻持ちならない小言と受け流すのは、あまりにもったいない気がするのだ。

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石川遼
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