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オランダを押し込んで2-2ドロー!
甦ったザックジャパンの“2つの顔”。
 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2013/11/17 12:10

オランダを押し込んで2-2ドロー!甦ったザックジャパンの“2つの顔”。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

オランダ戦で1トップに抜擢され、すべての得点に絡む活躍を見せた大迫。Jリーグでも31節終了時点で18得点を記録している。

 ベルギー北東の小都市ゲンクで、ザックジャパンは甦った。

 11月16日の午後、気温零度の冷気は、新調されたブルーのユニホームから沸き立つ湯気に変わっていた。漂う濃霧は、クリスタル・アレナの外に追いやられていた。

 冷気も、濃霧も彼らは寄せ付けない。それだけの気迫と一体感が、この日の日本にはあった。

 南アフリカW杯準優勝国のオランダは一時期の勢いこそないとはいえ、W杯欧州予選を段違いの強さで無敗のまま勝ち上がったチームだ。エースのファンペルシはケガで不在ながらも、ベストメンバーに近い陣容で臨んできた。

試合前、スタンドを重い空気が支配する。

 パス回しにこだわり過ぎた10月の第1次欧州遠征で2連敗を喫したザックジャパンにとって、難しい相手となることは間違いない。試合前は重い空気が支配していた。

 スタンドには「日本に伝わる必死さがあるか?」「日の丸の誇り・重みは?」などと発奮を促す横断幕が大きく掲げられてもいた。

 しかし、どうだ。

 0-2という苦しい展開にもひるまずに同点に追いつき、終盤、日本のプレッシングに幾度となく消極的にバックパスを繰り返すオランダにはオレンジ色を身にまとうサポーターからもブーイングが飛んだ。どちらが勇敢に戦ったかは、誰の目から見ても明らかであった。必死、誇り、重み。それらが伝わったからこそ、ベルギーまで駆けつけたサポーターはありったけの声援を注いだのではあるまいか。

【次ページ】 立ち上がりから期待感はあった。

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