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ベッテルの連勝記録挑戦と
激化する団体戦2位争い。
~今季F1・ラスト2戦のポイント~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2013/11/16 08:00

ベッテルの連勝記録挑戦と激化する団体戦2位争い。~今季F1・ラスト2戦のポイント~<Number Web> photograph by Getty Images

メルセデス、フェラーリ、ロータスの団体戦2位争いはチーム全体の総合力がカギを握る。

 60年ぶりとなる大記録挑戦にS・ベッテルが意欲を見せている。インドGPでドライバーズとコンストラクターズの2冠を同時に獲得し、アブダビGPでは7連勝を達成。'04年のM・シューマッハーの記録と並んだ。

 連勝最多は、F1草創期の'52~'53年にかけて、イタリア人のA・アスカリが“9連勝”を記録している。当時、彼は34歳で、名門フェラーリ不動のエース。シューマッハーも35歳での7連勝で、同じくフェラーリだった。一方、ベッテルは26歳、またレッドブルは結成わずか8年である。先達に比べ、彼らの強さがあらためて光る。

 ベッテルは、残るアメリカGPと最終戦ブラジルGPに「1戦必勝主義」で臨むと宣言し、アスカリに並ぶ“快挙”をV4後のモティベーションにしている。

 また、この2戦はコンストラクターズ2位争いが焦点となる。メルセデス334点、フェラーリ323点、ロータス297点。終盤で3チーム37点差は、上位ダブル入賞で一気にひっくり返る接戦だ。

多額の分配金を争うメルセデス、フェラーリ、ロータス。

 コンストラクターズ選手権は、2人のドライバー能力はもちろんチーム総合力の勝負。'10年に復活したメルセデスは4位が最高成績で、今季準優勝は至上命題であり、L・ハミルトンを加えスタッフも一新した。中盤戦でN・ロズベルグ2勝、ハミルトン1勝をもぎ取った彼らは安定性と攻撃性を兼ね備えている。

 昨年2位のフェラーリはレッドブルを追いきれず、夏から対メルセデスを意識してきたがF・アロンソのシンガポールGP2位以降表彰台がない。K・ライコネンの来季加入で、F・マッサは自分の「シート探し」でもうひとつレースに集中できていない。最後のご奉公となる彼の母国ブラジルGPが、フェラーリにとって正念場となるだろう。

 2大チームのメンツをかけた争いに、ロータスが食い下がる。開幕戦1勝のみながらライコネンが27戦連続入賞、R・グロジャンが3位に5度輝いた。しかし資金難を抱え、ライコネン「出走辞退」騒ぎで内部に動揺があった。

 メーカー名門チームといえどもビッグスポンサー額に相当する分配金を左右する2位バトル。これほどF1団体戦が注目されるシーズンも近年ない。最後まで三つ巴のまま行くのではないか。

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