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[バンクーバー冬季五輪/スピードスケート女子・500メートル] 岡崎朋美、敗れてもスマイル。 

photograph byNaoya Sanuki/JMPA

photograph at2010/2/17

岡崎朋美

世界から愛されたスピードスケーター。

 感慨深い笑顔だった。結果は16位と沈んだが、「朋美スマイル」は今も健在だ。しかし、今回の笑顔は少し違う。涙こそ流さなかったが、目が潤んでいた。

 大会5日目の2月16日(現地時間)、1回目と2回目の合計タイムは1位と1.94秒差。自己ベストにも遠く及ばない不本意な結果だった。だが、滑り終えた彼女は笑顔だった。前半最後の第9組で2本目を滑り終えた岡崎は整氷作業の間、客席に向かってしきりに手を振り、お辞儀を繰り返していた。日本ばかりかオランダにまでファンクラブがあるという岡崎は、世界中の観客からの大きな声援を受けてリンクを後にした。

 '94年リレハンメルで五輪の舞台に初登場し、'98年の長野五輪では500メートルで銅メダルに輝く。前回のトリノ五輪では惜しくも0.05秒差で4位に終わり、大会後は失意の日々を過ごしていた。それでも2年前の夏、北京五輪で活躍する選手も見て、「次は冬季だと、自分の中でスイッチが入りました」。
 同じスピードスケート代表の高木美帆とは23歳も離れたベテランながら、昨年のW杯で自己ベストを更新するなど、努力を積み重ねて望んだバンクーバー。500メートルリベンジはならなかったが、38歳の岡崎はまた違う美しさで私たちを感動させてくれた。
 5回目となる出場は、日本女子の歴代タイ記録。「朋美スマイル」との再会は、18日の1000メートルに待っている。

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