プレミアリーグの時間BACK NUMBER
サム・アラダイスが電撃解任!
英国人監督の権威がプレミアで失墜。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2010/12/24 10:30
ブラックバーンをクビになったサム・アラダイス。さまざまなチームで指揮をとり、2001年に西澤明訓がボルトンに入団したときの監督でもあった
アラダイス前監督は進化できなかった恐竜なのか?
ピアースやオニールには将来の代表監督という声もあるが、その先輩格に当るアラダイスを含め、相次ぐ外国人オーナーの到来で“監督像”が変ろうとしている現状を考えると、クラブで職にあり付けるかどうかも怪しいと言わざるを得ない。
国内のメディアは、その巨体から“ビッグ・サム”と呼ばれるアラダイスが、英国古来の「全権」に拘ったまま新オーナーによって葬り去られた様子を、太古の昔に環境の変化に適応できずに絶滅した恐竜に例えた。
巷には恐竜は鳥類に進化して絶滅を免れたという説がある。
英国人の監督も「マネージャー」から「コーチ」へと意識を変えなければ、21世紀のプレミアを生き抜くことは難しいだろう。
「明日は我が身」、である。