SCORE CARDBACK NUMBER

チャンピオンチーム移籍で
高橋裕紀に高まる期待。
~モリワキでモト2制覇を目指す!~ 

text by

遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

PROFILE

photograph bySatoshi Endo

posted2010/12/22 06:00

チャンピオンチーム移籍で高橋裕紀に高まる期待。~モリワキでモト2制覇を目指す!~<Number Web> photograph by Satoshi Endo

マシンはエリアス仕様のままだったが、テストに臨む高橋は走行中も笑顔が絶えなかった

 今季、モト2クラスで総合12位と苦戦した高橋裕紀が、チャンピオンチームの「グレッシーニ・レーシング・モト2」に移籍。最終戦バレンシアGP後の合同テストで早くも好タイムをマークし、大きな注目を集めている。

 モト2の初代チャンピオンは、シーズン7勝を挙げたグレッシーニのT・エリアスだった。チャンピオン候補の一人だった高橋は、フランスの「テック3」で、わずか1勝と苦戦した。テック3はチームの技術力をアピールするため独自のマシンで戦ったが、資金不足で開発が停滞。対照的に数チームにマシンを供給したモリワキやスッターはシーズンが深まるにつれマシンのポテンシャルを上げ、モリワキは個人タイトル、スッターはコンストラクターズタイトルを獲得した。

 そこで高橋は、チャンピオン獲得を目標に移籍を決断し、彼を評価する多くのチームからオファーを受けた。最終的にホンダとモリワキとの結びつきが強いグレッシーニに決まり、初テストを終えた高橋は満面の笑みで語ってくれた。

「正直、こんなバイクに乗る選手たちとレースをしていたのかと思うと愕然とした。テック3は旋回性の悪さに苦しんだが、モリワキはそれが嘘のように曲がるし、ギャップの乗り越えのハンドリングも素晴らしかった。来年が楽しみ。モリワキに乗れることになって本当に嬉しい。来年こそチャンピオンを獲りたい」

モト2マシンを提供する森脇護氏が抱く30年来の夢。

 高橋を受け入れることになったグレッシーニはホンダの有力サテライトチームで、これまで故加藤大治郎、清成龍一、中野真矢が同チームで走った。来季はモトGPクラスに青山博一が所属し、日本人ライダー2人と、これまでになく日本色の濃いチームとなる。

 チームにモト2マシンを供給するモリワキの森脇護代表は、今季、自分の作ったMD600で世界チャンピオンを誕生させるという夢を実現したが、「日本人選手を乗せて世界タイトルを獲得するのが最終目標。来年は裕紀君を絶対にチャンピオンにしたい」と、30年来の夢の実現に気合を入れている。

 マシンの完成度はもちろんのこと、バックアップ体制も整った。モリワキ初の日本人世界チャンピオンに向け、好スタートを切った高橋の2011年に期待したい。

■関連コラム► 世界一のコンストラクター、モリワキのさらなる挑戦。~モト2初年度チャンピオンに~
► 4年ぶりの勝利を遂げ、高橋裕紀が完全復活。~モト2初代チャンピオンの夢へ~

関連キーワード
高橋裕紀
モト2

ページトップ