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[バンクーバー冬季五輪/スノーボードハーフパイプ] 国母和宏、メダルには届かずとも貫いた「スタイル」。 

photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

photograph at2010/2/18

国母和宏

服装批判にもかかわらず……

 国母和宏は事前の練習で調子を上げていた。服装問題でミソをつけ、本領以外の部分で話題になってしまったものの、それをばねに気合を入れて練習していたという。

 2月17日(現地時間)のスノーボードハーフパイプ。
 調子はすこぶる良いようだった。予選では堅実な演技で50点満点の42.5点という高得点を獲得し、第2組を2位で通過。縦に2回転、横に3回転する大技「ダブルコーク」は予選では披露せず、決勝に温存した。
 安定した状態で臨んだ決勝1回目、高い位置でグラブ技や1080(テンエイティー、横3回転)を決め、得意技の「マックツイスト」も成功。完ぺきな演技で最後、ダブルコークを飛ぶ。決まったか、と思いきや前のめりに転倒。上唇を切った。2本目もほぼ完ぺきにこなしたが、やはり最後ダブルコークの着地でバランスを崩し、手を着くミス。結果は35.7点で8位だった。

 批判はあったが、国母はやはり本番でも自分の「スタイル」を崩さなかった。自分の後に演技した青野令に近寄ると、青野のゴーグルをのぞきこんだ。見つめあっている……というわけではない。ミラー仕上げの青野のゴーグルに切った自分の上唇を映して確認すると、口をあけて笑った。国母なりに青野をねぎらうジョークだったのかもしれない。
 パフォーマンスのつもりか後ろに向かってヘルメットを投げ、ゴーグルを客席に投げようとしたが、客席には届かないという憎めない場面も。「スタイル、思いを最後まで曲げなかったのはいいことだと思っている」と本人が語ったように、五輪の大舞台でも飄々とした姿はむしろ天晴れと言ってよいのかもしれない。

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