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<Jチェアマンの真意> 大東和美 「2ステージ制は苦渋の決断だった」 

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柳澤健

柳澤健Takeshi Yanagisawa

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photograph byTadashi Hosoda

posted2013/10/25 06:00

<Jチェアマンの真意> 大東和美 「2ステージ制は苦渋の決断だった」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

 9月17日、Jリーグは2015年度から大会方式を前期後期の2ステージ制にし、年間王者を決めるポストシーズンを採り入れることを理事会で決定した。2ステージ制は'04年以来の復活となった。

 大東和美チェアマンは「さらに発展していくための手段の検討と実行が急務だ」と、サポーターに理解を求めた。だが「世界基準から後退する」と、反発の声はいまだに根強い。

――J1の試合会場や理事会の行なわれていたJFAハウスでは、サポーターによる2ステージ制反対の横断幕が掲げられていました。これについてはどうお考えですか?

「2ステージ制とポストシーズンの導入決定以前に、サポーターの皆さまにご説明できなかったことは申し訳なく思っています。しかし、J40クラブの意見がまとまらない段階で外部に出せば大きな混乱が生ずることは明らかでした。すべてのクラブが現在の危機感を共有し、意思統一を行なってから発表する必要があったんです。

 ポストシーズンの細かい部分についてはまだ決定していませんが、決まり次第、皆さんに説明していきたいと思っています」

このままの状況だと、ピーク時より約20億円の減収に。

――2ステージを行ない、前期後期の1位と2位のチーム、そして年間勝ち点1位のチームの、計5チームで優勝決定トーナメントを行なうことは決定事項である、と。どうして今、改革が必要なのでしょうか?

「この20年で日本サッカーが進歩し、メジャースポーツとして大きく成長したことは間違いありません。選手のレベルも飛躍的に上がり、世界のトップクラブで活躍する選手も現れた。素晴らしいことです。

 しかし、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)にモノ、カネ、選手が集中して周辺国のスター選手が流出し、国内リーグが衰退するというストロー現象が世界中で起こっている。

 Jリーグの収入も'08年の128億円がピークで、'12年は9億3000万円減の119億円。このまま何もしなければ、'14年度にはさらに10億円の減収になってしまいます」

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