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【血統評論家栗山求の勝負目線】秋華賞血統的考察 

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posted2013/10/10 17:20

【血統評論家栗山求の勝負目線】秋華賞血統的考察<Number Web>

先週末は日本を抜け出して凱旋門賞を現地観戦してきた。

ディープインパクトのときほどではなかったが、やはり日本人は多く、
場内を歩いていると自然に日本語が耳に入ってきた。

そんな状況を見越して、フランスギャロ(主催者)も
ここぞとばかりに金儲けを仕掛けてきた感があり、
レーシングプログラムは今年から有料(5ユーロ)。

足元を見られたわれわれ日本人は、
プログラムやグッズ購買で散財し、どんどん懐が軽くなっていった。

馬券で逆転できればよかったが、
周知のとおり日本馬は2着、4着。

トレヴとオルフェーヴルの馬連を買った人だけが儲かり、
オルフェ&キズナ単勝派は撃沈した。

見てのとおりトレヴの強さは圧倒的であり、
日本勢はどう乗っても勝てなかった。

この歴史的名牝は2連覇を目指して現役を続けるとのこと。

“打倒トレヴ”を合言葉に
来年も最強の日本チームで挑戦してほしいものだ。

さて、今週は秋華賞(G1・芝2000m)。

臨戦過程を見ると、
過去10年間の連対馬20頭のうち16頭がローズS組で、
そのうち13頭が1?3着馬だった。

ローズS組以外の4頭のうち、2頭はクイーンSで馬券になった馬で、
残りの2頭はオークス馬のぶっつけと、海外遠征帰り。

今年はオークス馬メイショウマンボがローズSを使っており、
海外遠征に行った馬もいない。
したがって、純粋にローズSの成績が問題となる。
別路線組の上り馬はいかに魅力的に見えようとも3着まで。

ただ、今年はローズSが道悪だったので、
秋華賞が良馬場で行われるとすると、
過去の傾向をそのまま当てはめていいのかどうか微妙ではある。

そこで、「ローズS1?3着」という部分を5着までに改変してみたい。
ローズSの1?5着は以下の馬たち。

1着 デニムアンドルビー
2着 シャトーブランシュ
3着 ウリウリ
4着 メイショウマンボ
5着 ウインプリメーラ

このうち、道悪の鬼シャトーブランシュは
馬場に恵まれたところがあるので評価を下げたいところ。

逆に、道悪と初遠征がこたえたエバーブロッサムは見直しが必要だろう。

また、先行潰れのペースがキツかった
ローブティサージュとノボリディアーナ、
20kg以上の馬体増だったトーセンソレイユと
リラコサージュあたりも注意したほうが良さそう。

状態面をしっかり見極めて取捨を判断したいところ。

別路線組の上り馬はいかに魅力的に見えようとも3着まで、
という傾向が出ている。

夕月特別(1000万下・芝1800m)を勝って臨んでくる
スマートレイアーは、デビュー戦から大器と評判だったので、
ここも3番人気以内には推されるはず。
この馬は配合も優れているので上位争いに食い込んでくるに違いない。

西海賞(1000万下・芝1800m)を勝ったティアーモは、
春シーズンにオークス6着と実力を示しており、
スマートレイアーと同等の評価をすべきだろう。

この2頭に比べると紫苑S(OP・芝2000m)を
勝ったセキショウは若干落ちる。

ただ、秋華賞が行われる京都の内回りコースは
器用さが要求されるので、中山コースを得意としている
セキショウにとってはアドバンテージになる。

秋華賞で穴をあけた馬は、
中山、小倉、札幌、新潟内回りコースなどで実績を持つ馬が多い。

08年に11番人気で優勝した
ブラックエンブレムはフラワーCの勝ち馬だった。

雨上がりではインしか伸びない特殊な馬場になったり、
マイペースで逃げられた場合、セキショウは怖い。

相性のいい血は、ロベルト、ノーザンテースト、
トニービン、ニジンスキー、デピュティミニスターなど。
瞬発力よりもハイペースで頑張れる血がいい。

有力馬のなかでピックアップすると、
ウインプリメーラ、ウリウリ、エバーブロッサム、セキショウ、
ノボリディアーナ、メイショウマンボ、リラコサージュあたりが該当する。

小回りコースながら外枠が頑張るレースだが、
イン伸びの馬場となった場合はその限りではない。

人気馬同士か人気馬から5?8番人気、
という組み合わせで決着することが多い。

以上の傾向を踏まえ、
調教の動きなどを加味しつつ、週末に最終結論を出したい。

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プロフィール

栗山求(くりやま・もとむ)
1968年生まれ、高校時代から血統研究にのめり込み、大学在学中の1989年に血統専門誌『週刊競馬通信』を発行する競馬通信社に入社。
編集長を務めたあと1997年に退社し、主に血統をフィールドとするフリーライターとなる。さまざまな雑誌・サイトに寄稿するほか、現在はテレビ・イベント・講演などの出演も精力的にこなす。
2010年に設立した株式会社ミエスクの代表取締役となり、血統・配合の総合競馬サイト「血統屋」を主宰する。
馬主や生産者を顧客とする配合コンサルタントの仕事が年々増えている。

ブログ→http://kuriyama.miesque.com/(毎日更新中)
血統屋→http://miesque.com/
栗山求 Official Website→http://www.miesque.com/motomu/

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