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五輪4回目の価値。
~日本が誇る戦後の開催実績~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byGetty Images

posted2013/10/11 06:01

五輪4回目の価値。~日本が誇る戦後の開催実績~<Number Web> photograph by Getty Images

五輪招致の最終プレゼンテーションでスピーチをしたフェンシング銀メダリストの太田雄貴は、決定の瞬間に喜びを爆発させた。

 東京五輪の開催が決まったことで、日本は夏冬通算で4回目のオリンピックを開催することになった。これは米国の通算8回(夏4回、冬4回)、フランスの5回(夏2回、冬3回)に次いで、世界で3番目の開催回数になる。オリンピックに参加する国と地域は200を超えている。その中で3番目の回数とは、考えてみるとたいへんな実績だ。

 しかも、開催した大会の規模を見ていくと、日本の4回は、いずれも第2次世界大戦後の大規模大会だ。その内容を詳しく見てみたい。

 フランスは、近代オリンピックを創設したピエール・ド・クーベルタンの国だから、クーベルタンが国際オリンピック委員会(IOC)の会長だった時、戦前に2度の夏季五輪と1度の冬季五輪を行なっている。最多開催の米国も、戦前の開催を含んでいる。米国とフランスが開催した大会の参加国数を見ていくと、次のようになっている。

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