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未来のスターホース。希少な白毛馬の物語。~ユニオンオーナーズクラブ所属ペガサス28~ 

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posted2013/09/30 17:20

未来のスターホース。希少な白毛馬の物語。~ユニオンオーナーズクラブ所属ペガサス28~<Number Web>

平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)の延喜式には、『雨を願うときには黒毛の馬を、晴れを願うときには白毛馬をそれぞれ献納する』という記述があり、奈良時代から祈願のために馬を奉納する習わしがありました。
奉納された馬を神馬として大切にしてきた日本の伝統は、今も各地のお祭りで受け継がれ、なかでも白毛の馬は、その神秘的な美しさから『神が乗る馬』としてより珍重されているようです。

ユニオンオーナーズクラブの募集馬ペガサス28(牝 白毛 5月24日 ファニーヒルファーム生産 関東・天間昭一厩舎入厩予定)は、年間2~3頭しか現れない大変希少な白毛馬として生まれました。
父は朝日杯3歳ステークス(G1)までを3連勝し、1998年度JRA賞最優秀3歳牡馬(現在のJRA賞最優秀2歳牡馬)に選ばれ、その後2002年の安田記念(G1)を優勝したアドマイヤコジーン。
母は、8歳でG1初制覇を(2009年天皇賞・秋、その後マイルチャンピオンシップ)遂げたことで著名なカンパニーを輩出したミラクルアドマイヤ(父トニービン、母バレークイーン)の娘マダムブランシェです。

芦毛のアドマイヤコジーンと、神の啓示ともいえる突然変異で白毛に生まれたマダムブランシェの仔であるペガサス28は、その可憐な美しさの中に、丸々とボリュームのあるトモから伸びた骨太で頑健な脚元が印象的で、しっかりとした芯の強さも垣間見られます。
神話の世界が漂いながらも、ビジュアルだけでない大物の風格が彼女の魅力でしょうか。

父アドマイヤコジーンは、短距離からマイルまでを得意とし、代表産駒にはスプリンターズステークスの優勝馬アストンマーチャン、今年のCBC賞を制したマジンプロスパーなどの活躍馬がおり、産駒は、父と同じ芝の短距離で走る傾向にありますが、ペガサス28のファミリーには、米国チャンピオンサイアーであるブロードブラッシュという名馬もおり、芝・ダートを問わず、スピードとパワーに秀でた血が流れているといえます。

1979年に日本で初めて白毛と認められたサラブレッド、ハクタイユーが生まれてから、シラユキヒメ、ホワイトベッセル、ユキチャンなど、競馬ファンの心を魅了してきた白毛の人気馬たちは、いつの時代も競馬場を華やかに盛り上げ、馬券にちぎれたブルーな気持ちまでも、純白のキャンバスに塗り替えてくれるようです。

父譲りのスプリントで、白い弾丸となったペガサス28がターフの真ん中を貫いてゆく爽快な未来を思い描くこともできるでしょう。
今後の成長がとても楽しみな1頭ですね!

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プロフィール
上坂由香(エッセイスト)

札幌市生まれ
初めて買った馬券が的中し(ウオッカの日本ダービーで馬単)ビギナーズラックが実在すると身をもって証明。
38歳から乗馬もはじめ馬産地や牧場・乗馬クラブを訪ねては馬と戯れ馬に乗る。
「夜間放牧」と称して飲み歩き知らないおじさんと競馬の話をするのが好き。

第6回Gallopエッセイ大賞受賞
週刊Gallop「競馬の流儀」リレーコラムを連載中
道新オントナWebコラム連載中

JBIS-Searchと競走馬ふるさと案内所とのコラボ企画、競馬女子部として活動中
競馬女子部ブログ→http://girls.jbis.or.jp/

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