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<わたしの愛する山遊び> 旅のルポライター・土井正和が愛する「温泉名山」 ~「登る」と「浸かる」は1セット~ 

text by

小堀隆司

小堀隆司Takashi Kohori

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photograph byMasakazu Doi

posted2013/10/01 06:00

<わたしの愛する山遊び> 旅のルポライター・土井正和が愛する「温泉名山」 ~「登る」と「浸かる」は1セット~<Number Web> photograph by Masakazu Doi

泉質なら白峰三山を下り終えたところの奈良田温泉。

 標高2430mの日本一高所にある、立山のみくりが池温泉もおすすめだし、福島の安達太良山にあるくろがね温泉は昔から登山客に人気ですね。泉質で言うと、南アルプスの白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)を縦走してきて、長い下りを終えたところの奈良田温泉。白根館という鄙びた温泉宿があるんですけど、ここのお湯は弱アルカリ性泉でしっとりと肌を包んでくれます。宿の主人が浴槽ごとに細かく泉質や使い方を管理していて、こだわりが随所に感じられます。

 蔵王の共同浴場も良かった。八幡平を下山した後に入った後生掛温泉も、昔ながらの湯治場の雰囲気を残していて忘れがたい。こうして挙げていくと、キリがないですね。

 山へ行けば、汗だくのまま帰るのが学生のころは当たり前でしたけど、今は各地に新しい温泉が次々と生まれていて、良い時代になりました。温泉旅館に行くと、僕は最低でも3回は温泉に入ります。風呂の中に2時間、3時間といることもありますよ。

 山と温泉、どっちが好きか?

 そんなの……どっちも好きに決まってるじゃないですか(笑)。

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土井正和

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