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[バンクーバー冬季五輪] メダルよりも価値がある? この選手たちに“偉大なる敢闘賞”を! 

photograph byKeisuke Koito/PHOTO KISHIMOTO

photograph at2010/2/28

石田正子

メダルの無い偉業。

 石田正子が2月27日(現地時間)、日本のスキー競技における歴史的偉業を達成した。
 ノルディックスキー距離・女子30kmクラシカル種目において、日本人の過去最高位となる5位入賞。これがいかに偉大な成績かを、日本人はもっと知るべきなのかもしれない。
 冬季五輪の中で最も注目される競技はスキーである。なかでも伝統と格式という意味においてクロスカントリーは上位に置かれる種目。1924年にフランスのシャモニーで開催された第1回冬季五輪でも、スキー競技としてクロスカントリーはノルディック複合、ジャンプと共に採用されており、当時から人気種目であったことが分かる。彼女の偉業は日本よりむしろ欧州で話題にのぼる記録なのだ。

 メダルの可能性がある選手ばかりが持て囃されるのは五輪報道の常だが、メダル獲得こそならなかったが予想以上に目覚ましい活躍をした選手が今大会に多い。
 19歳の村田愛里咲はモーグルで8位入賞。茶髪と化粧から“ギャル”かと思える風貌なのだが、高校時代に故郷の福岡を離れ単身札幌にスキー留学した根性の持ち主だ。同じくモーグルで7位入賞した遠藤尚は、五輪直前に「緊張に負けなければ世界に通用する」と豪語した肝っ玉の持ち主で、自身最高の記録であるW杯10位を超える成績を、五輪本番で叩き出した。
 そしてフィギュアの小塚崇彦。金メダリストさえ敬遠した4回転ジャンプを、SPでの出遅れを挽回するためとはいえ成功させたことは、浅田真央のトリプルアクセルと同様、その挑戦し続けた姿勢によって成績以上に誇って良いはずだ。

 他にも、スノーボードの国母和宏、ジャンプの葛西紀明、ノルディック複合の小林範仁など、個人種目で優秀な成績を残した選手がいる。メダルの輝きこそ彼らの胸には無いが、その心の中にはメダル以上に輝くものが残されたはずだ。
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