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[バンクーバー冬季五輪/フィギュアスケート・アイスダンス] 米国生まれのリード姉弟、日本のフィギュアに新風を巻き起こすか!? 

photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

photograph at2010/2/23

キャシー・リード&クリス・リード組

ボーダーレス化進む五輪の象徴。

 2月22日(現地時間)アイスダンスのフリー。「天使と悪魔」を滑り終えたふたりは抱き合って、満足いく演技ができた喜びを分かち合った。
 目下勉強中だという日本語と、流暢な英語をまじえながら、「自己ベストが目標だったので、出すことができてとてもうれしい」(キャシー)、「今大会前にしっかり練習を積み、プログラムを仕上げてくることができた」(クリス)と、目標を達成したバンクーバー五輪を振り返った。

 アイスダンス日本代表のリード姉弟は、母が日本人で父はアメリカ人、アメリカ生まれのアメリカ育ち。幼少時に日本で暮らしていた時期があり、初めてスケート靴をはいたのは東京のリンクだ。弟のクリスは現在もアメリカと日本のふたつの国籍を持つが、姉のキャシーは昨年、日本国籍を選択。姉弟は選手層の厚いアメリカを離れ、日本代表としてバンクーバーを目指してきた。ちなみに姉弟の妹・アリソンは、グルジア代表として、同じアイスダンスに出場。ロシア国籍を取得した川口悠子と同様に、ボーダーレス化の進む五輪を象徴する選手といえるかもしれない。

「民族音楽」をテーマに課せられた、21日のオリジナルダンスでは、日本舞踊をイメージする振付で臨み、衣装も着物風。“外国人の視線から見た日本”ともいえるふたりの滑りは賛否両論分かれたものの、「日の丸が振られ、応援してもらう中でいい経験ができた」(キャシー)と、感慨深げに振り返った。

 合計で自己最高となる159.60点を記録したとはいえ、順位は17位。日本の過去最高順位となるトリノ五輪の渡辺、木戸組の15位に及ばなかったが、「ソチ五輪でその順位を上回りたい」と弟のクリスは力強く宣言した。異色の姉弟の登場で、日本のフィギュア界に新たな風が巻き起こることを期待したい。
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