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ビーチサッカーW杯開幕。
日本代表、4強への勝算。
~堅守速攻のラモス・ジャパン~ 

text by

河治良幸

河治良幸Yoshiyuki Kawaji

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photograph byNorio Rokukawa

posted2013/09/19 06:00

ビーチサッカーW杯開幕。日本代表、4強への勝算。~堅守速攻のラモス・ジャパン~<Number Web> photograph by Norio Rokukawa

 今月18日に開幕した第7回ビーチサッカーW杯を戦う日本代表は、グループリーグで敗退した'11年のイタリア大会から9人が残り、そこに昨年末にブラジルから帰化した茂怜羅オズ、ラモス瑠偉監督も期待する俊足アラ(フィールドのサイド)の松尾那緒弥らが加入した。東京レキオスとプロ契約を結んでいる茂怜羅オズをのぞき、主に別の仕事で生計を立てるアマチュア選手だが、指揮官は「彼らは侍。1つになったら強い」と厚い信頼を置く。

 日本代表の基本スタイルはハードな守備からの鮮やかな速攻だ。フィクソ(フィールドの後方)の茂怜羅オズを起点として、浮き球のパスを主体に素早くボールを運び、「アジア・ナンバー1のピヴォ(フィールドの前線)」とラモス監督が評価する山内悠誠、経験豊富なキャプテンの河原塚毅がアクロバチックなシュートや勇敢な飛び込みでゴールを狙っていく。茂怜羅オズの強烈なミドルシュートは強豪国のGKにとっても脅威となる。

サッカー日本代表のスタッフを招き、体力を強化。

「1分あれば2点入る」とラモス監督も語る展開はビーチサッカーの醍醐味だが、日本のベースである組織的な守備がハイレベルに発揮されれば、世界の上位国とも好勝負を演じられることは、7月のポルトガル遠征などで証明済みだ。しかし、入り方が悪かったり、試合の終盤に足が止まってしまうと守備の対応がルーズになり、立て続けに危険なフィニッシュを許してきた。そうした課題を克服するべく、サッカー日本代表から早川直樹コンディショニングコーチをスタッフに招き、8月末の沖縄合宿では厳しくもキメの細かい練習メニューで体力を強化。

 さらに制限の無い選手交替の判断にも磨きをかけ、出ている選手が強度の高いプレーを維持するための態勢を整えた。

 ベスト4を目指すラモス監督は、前回大会の優勝国であるロシアとの開幕戦を「いい勝負をして、勢いを付ける試合」と位置付けたが、残り2試合の連勝がグループリーグ突破のカギと見ている。堅守と勝負強さで初出場を勝ち取ったパラグアイ、高い身体能力と得点力で大会のダークホースと目されるコートジボワールに勝利することは決して簡単ではない。

 だが日の丸のもとにチームが1つになり、足を止めることなく戦い続ければ、躍進の道はおのずと開かれるはずだ。

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