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[バンクーバー冬季五輪/フィギュアスケートペアSP] 川口悠子、夢の初五輪で「白鳥」になる。 

photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

photograph at2010/2/15

川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ

ロシア国籍で臨む大舞台。

 息をのむようなシンクロぶりだった。川口悠子と、アレクサンドル・スミルノフのペアだ。
 宙高く飛んだスロー3回転、息のぴったり合ったコンビネーションスピン、サン・サーンスの「白鳥」に合わせた優しく羽ばたくような表現……まさにそれは二羽の白鳥の見事な舞いだった。記録は74.16点。先月の欧州選手権で優勝した記録を超える、二人の自己ベスト記録だ。キスアンドクライでは日本語で「日本のみなさん、ありがとう!」とカメラに笑いかけるシーンも。
 しかし、記録が表示されると二人は少しだけ不満そうな顔を見せた。大会のトップを飾った中国の申雪、趙宏博のペアが叩き出した世界歴代最高の76.66点を超えられなかったこともあるだろう。

 川口はフィギュアスケート王国、愛知県の生まれだが、今はロシア国籍の「Yuko Kavaguti」。転機は長野五輪だった。ロシア代表のペアスケーターに憧れ、コーチのタマラ・モスクビナに手紙を送った。モスクビナに課せられたテストに合格した川口は渡米し、その後コーチとともにロシアへ。ロシア代表として世界選手権などに出場してきたが、五輪に出場するにはペアの相手と同国籍でなければならない。昨年1月、彼女は夢の舞台のため、国籍変更の道を選んだ。

 全組のSPが終了した時点で3位。翌日のフリーに望みをつなぐ。
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